- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県波佐見町
- 広報紙名 : 広報はさみ 令和7年2月号
少子化の影響を受け、中学校部活動を取り巻く環境が大きく変化しています。
スポーツ庁及び文化庁では、令和4年に「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定しました。これは、少子化の中でも将来にわたって生徒がスポーツ・文化芸術活動に継続して親しむことができる機会の確保を目指し、学校部活動の在り方や新たな地域クラブ活動を整備するための必要な対応について示したものです。
現在、全国的に中学校部活動の地域移行という取組が行われています。これは、中学校部活動を学校単位での活動から、地域との連携・地域での活動へと移行するものです。
波佐見町においては、主に教職員が担ってきた学校を単位とした部活動としての位置づけから、地域を単位とした社会体育・文化活動として位置づけます。
部活動地域移行を推進する背景として、
(1)10年前と比べ波佐見中学校の生徒数が15%減少しており、令和5年度の出生児が中学校に入学する令和18年度には、さらに減少する見通しであることから、将来的に学校を単位とした部活動を運営・維持していくことが極めて困難な状況になることが想定される
(2)競技や文化活動の専門性を有した教職員が不足している
(3)これまで、部活動の指導が教職員のやりがいやボランティアに頼って行われてきたことなどが挙げられます。
それらを解消するために、令和6年12月19日に波佐見町中学生スポーツ文化育成協議会を設立し、現在の部活動から地域クラブへ移行できる体制を整え、令和8年度から部活動から地域クラブへの完全移行を目指します。
まず、令和7年1月からサッカー部と柔道部が地域クラブに移行をしました。今後も、準備が整った部から移行ができるよう推進をしていきます。
◆部活動地域移行後の全体像
◆教職員の携わり方
(1)競技や文化活動の専門性が高く、経験豊富な教職員が、今後も地域クラブの指導者として深く活動に携っていただくことは可能です。
(2)教職員にも今後は指導に携わらないという選択肢ができます。
なお、各種補助制度や施設利用の運用は、これまで部活動で利用されていた制度・運用から変更はありません。
◆波佐見町部活動地域移行に関するQ and A
Q 地域クラブ移行後、顧問の教職員は活動に携わらないのですか?
A 希望される教職員にはこれまでと同様に活動に深く関わっていただきます。
Q 地域クラブ移行後、保護者の経済負担が増えるのでは?
A 指導者に対する報酬や保険料など、チームの経済的な負担の増加が見込まれる部分は最小限に抑えられるように、行政から補助を行います。
Q 地域クラブで中体連等の大会に出場できますか?
A 中体連をはじめとした各種大会はすでに地域クラブの出場を認めています。
Q 活動時間が急に増えることはありませんか?
A スポーツ庁・文化庁から示されている部活動ガイドラインを参考に活動の制限を規定しています。
Q 現在、顧問の教職員のみの指導体制であり、地域クラブに移行後はどうなりますか?
A 指導者がいないために「やりたいのに活動できない」生徒が出ないように最大限努めます。
Q 高校進学の際の調査書等に地域クラブ活動は記載されますか?
A 調査書の特記事項は自己申告制です。地域クラブ活動の記録も申告をすれば記載することが可能です。
◆地域クラブ指導者募集!
波佐見町中学生スポーツ文化育成協議会では、地域クラブの指導者を町内町外在住問わず募集しています。興味があられる方はぜひご連絡ください。
応募資格:
・各競技や文化的活動の経験がある方(上位入賞の記録等の経歴は必要ありません)
・学校や保護者の意向を大切にし、技術指導と共に、健全な生徒の育成に賛同してくださる方
指導の内容:
・各スポーツ、文化的活動の基本技術やマナーの指導
・大会、コンクール等の引率や采配、コーチング
報酬:
・平日、休日ともに指導1時間あたり1,000円(年額上限あり)
問い合わせ先:教育委員会 社会教育班
【電話】80-6668