くらし 特集 新市誕生20周年(2)

■伝統をつなぐ
・国指定史跡「八代城跡群 古麓城跡 麦島城跡 八代城跡」
・日本遺産「八代を創造(たがや)した石工たちの軌跡~石工の郷に息づく石造りのレガシー~」
・ユネスコ無形文化遺産「八代妙見祭の神幸行事」
・国指定名勝「不知火及び水島」
※詳しくは本紙をご覧ください。

◇389年の歴史ある妙見祭に誇りをもって楽しんでもらいたい
八代妙見祭保存振興会 会長 宮﨑浩二さん
平成6年に現組織の前身である「八代妙見祭実行委員会」を設立し、御夜の開催などを行ってきました。現在の保存振興会になってからは、江戸時代の妙見祭が描かれた絵巻などの史料に基づいた神幸行列を再現したことなどによって、国指定重要無形民俗文化財となり、最終的にユネスコ無形文化遺産登録につながりました。
今後も妙見祭の魅力を発信し続け、次の世代の子どもたちにつなぎ、妙見祭を「市民の宝」と思っていただけるように努めてまいりたいと思います。そして子どもたちが未来の担い手として誇りをもって祭りを支えてくれたら幸いです。50年100年それ以上に続く祭りに育ってほしいと願っています。

◇次の世代につなぐ「石工の郷」
東陽まちづくり協議会 会長 橋永高徳さん
東陽村時代から、石づくりの文化を伝承するため、その拠点となる「石匠館」を中心に、さまざまな取り組みを行ってきました。市町村合併を経て、旧東陽村だけでなく八代市全体の石づくり文化が、令和2年に日本遺産として認定されたことは、地域の財産と石工たちの技術がついに全国的に認めてもらえたと、誇らしい気持ちになりました。
現在は、東陽中学校のボランティアガイド事業に取り組んでいますが、将来的には一般のボランティアガイドも育成したいと考えています。これからも石匠館を交流の拠点として「石工の郷」の魅力を次の世代に伝えていきたいです。

■八代で育てる
保育料:完全無償化
こども医療費:全額助成
出産祝い金:第1子からの現金給付
妊婦支援給付金:
・妊婦1人あたり…5万円
・こども1人あたり…5万円
こども家庭センター:妊産婦・こども・子育て世帯の相談窓口、専門スタッフがサポート

◇こどもファーストやつしろ
社会福祉法人 文政福祉会 文政保育園 副園長
八代市鏡子育て支援センター 宇佐美純代さん
八代市は、保育料無償化や今年3月の「八代市こども計画」策定など“こどもファースト”の取り組みには、とても力を入れていると実感があります。高齢化社会を支える上でも子育て環境の充実はとても大事なことだと思います。そのためにも切れ目のない子育て支援と地域社会全体で子育てに関わることが大切です。こどもたちには、たくさん遊んだ八代の地、素敵な大人になりたいと思える人との出会い、人を「信じる 楽しむ 味わう」体験をたくさんして欲しいと思っています。この体験が「八代のここがいい!」という思いにつながり、「子育てするなら八代」そういう人が増えていけばいいなと思います。