くらし ジンちゃん・ケンちゃんと考(かんが)える人権(じんけん)のいろいろ

■第(だい)58回(かい)「迷信(めいしん)について」
[祖父(そふ)]
私(わたし)は1966年(ねん)、丙午(ひのえうま)の年(とし)の生(う)まれです。そして来年(らいねん)が丙午(ひのえうま)の年(とし)です。この丙午(ひのえうま)は、十干(じっかん)・十二支(じゅうにし)の組(く)み合(あ)わせの一(ひと)つです。この丙午(ひのえうま)に関(かん)して、その年(とし)に生(う)まれた女性(じょせい)を差別(さべつ)する迷信(めいしん)がありました。それは丙午(ひのえうま)生(う)まれの女性(じょせい)は、気性(きしょう)が激(はげ)しく、幸(しあわ)せになれないという言(い)い伝(つた)えです。
もちろん、この迷信(めいしん)に科学的根拠(かがくてきこんきょ)はなく、江戸時代(えどじだい)の町民文学(ちょうみんぶんがく)が始(はじ)まりのようです。もし、この迷信通(めいしんどお)りなら、私(わたし)の同級生(どうきゅうせい)の女子(じょし)はみんな気性(きしょう)が激(はげ)しい人(ひと)ばかりということになります。
この迷信(めいしん)には、女性(じょせい)はひかえめがいいのだという、女性蔑視(じょせいべっし)の考(かんが)え方(かた)があると思(おも)います。このように社会(しゃかい)には言(い)い伝(つた)えや迷信(めいしん)があります。迷信(めいしん)などに捉(とら)われ、人(ひと)を決(き)めつけないようにしたいものです。

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