子育て 高校シリーズ企画 第2回「一緒に夢を追いかけて!!」

市内高校が地域と連携して行う取り組みを紹介するコーナーです。
第2回目は、専修大学熊本玉名高校と玉名高校です。

■専修大学熊本玉名高校
専修大学熊本玉名高校情報メディア科の3年生37人が参加し、玉名の特産品のミニトマトのPRを目的に「ミニトマト産地魅力化作戦」に取り組みました。

□授業の内容
・1回目…生産者の声、レシピの考え方
・2回目…トマトの栄養素
・3回目…メニュー案提出
・4回目…前回の試作からの改良
・5回目…発表
武庫川女子大学 講師 管理栄養士 本田智巳(ほんだともみ)先生:トマトの魅力、レシピ紹介、トマト分解栄養分析
株式会社 Vege Rise(ベジライズ)代表取締役 米村美城(よねむらはるき)さん:生産者の思い、こだわりの生産方法、農業の可能性、将来の計画 観光農園やりたい!

学生がレシピ班とプロモーション班に分かれ、それぞれ考えました。

□レシピ班
7つのトマトレシピを考案しました。
・『ピノヤマトマト』
トトマトピューレとバニラアイスをミックスしたトマトアイスピューレが斬新
・『トマト大福』
トマトジュースを練りこんだ餅の生地が特徴的
・『マルゲリータラーメン』
男子高校生が考えたわんぱくメニュー
・『トマトのごま油和え』
ちょっとした小鉢になる一品

□プロモーション班
トマトの魅力を紹介したポスター、プロモーション動画を作りました。

▼学生考案のレシピを1つご紹介『トマトグラタンパイ』
▽材料(2人分)
・マカロニ100g
・ミートソース260g
・チーズ60g
・ミニトマト適量
・ベーコン2枚
・卵1個
・冷凍パイシート1枚

▽作り方
1.マカロニを規定時間ゆでる。
2.ベーコンは5ミリほどの幅に、トマトはお好みの大きさに切る。
3.フライパンでベーコンを炒め、焼き色がついたらミートソースとトマトを加え、トマトが柔らかくなるまで煮る。
4.耐熱容器に3とチーズを入れ、パイシートを耐熱容器より一回り大きくなるように切って伸ばし、耐熱容器にかぶせてぴったりと貼り付ける。
5.溶いた卵をパイシートの上に塗り、200℃に予熱したオーブンで約10分、きつね色になるまで焼いたら完成。

*全レシピの詳細やプロモーション動画は市ホームページに掲載しています。

■玉名高校
▼イノベーションコモンズたまな 地域で活躍する大人の取り組みを学び自分の将来像(キャリア)を考えてみよう‼
玉名高校は、生徒のキャリア教育として、多様な講演者を招待し、生徒の視野を広げる取り組みをしています。その1つとして今回、高校と市と熊本大学が連携して特別授業を行いました。

▽取り組みの背景・目的
私たちの暮らしに直接影響を及ぼす深刻な人口減少問題。この問題に対処するため、玉名高校の生徒を対象に、特別授業を開催しました。大学教員が人口減少のメカニズムや地方創生について講義し、さらに市の事業「未来創造塾」の修了生をケーススタディーとして取り上げます。未来創造塾は大学と市が共同で運営し、地域課題をビジネスで解決を図る事例を学び、地域活性化の源泉となるビジネスを生み出すことを目的とした塾です。高校生は特別授業を通じて自分のキャリアを考え、地域とのつながりを持ち続ける人材になることを目指しています。

▽講義のテーマと目指すゴール
講義では「自分の将来のキャリアを考える」をテーマに、(1)地域の第一線で活躍するプレーヤー、(2)プレーヤーを支えるサポーター、(3)都市部から地域と関わり続ける関係人口、という3つの視点から暮らし(生き方)や仕事(働き方)について学びを深めます。これらの視点を通じ、高校生はこれからの地域社会に必要とされる人々との対話の中で、自分と地域の将来像を重ね合わせ「いつか地域に戻りたい」「地域とつながり続けたい」という意識を育んでいます。

1日目:講義「人口減少問題」
講義内容…人口減少や地域課題、地域で活躍する3つの関わり方(プレーヤー・サポーター・関係人口)

2・3日目:講義「プレーヤー・サポーター」「関係人口」
(1)(2)地域課題をビジネスで解決する取り組み(講師:たまなフラワーパークの柴尾(しばお)さん、ライフケアの宗(そう)さん)
(3)(4)プレーヤーをそばで支える取り組みや役割(講師:肥後銀行の佐藤(さとう)さん、永江(ながえ)さん)
(5)都市に住みながら地域と関わる(講師:熊本大学の鍋屋(なべや)さん)

4日目:インターンシップ
(1)ライフケア・リクルたまなの施設見学:ライフケアの経営理念、地域への想いに触れる
(2)地域の大人との対話:地域の取り巻く環境やこれまでの活動の学びの共有
(3)自分の将来像の検討

5日目:まとめ・ワーク、6日目:プレゼン練習
学びを振り返り、市長へのプレゼン準備

*6日間、事例を学び、ワークを通じて、自分自身の将来像を見つけていきました!
・福田(ふくだ)さん
私は将来像が決まっていますが地域で活躍する方法を知り、視野が広がりました。
・長野(ながの)さん
地域の大人と話すことで、自分の将来像を考えるヒントがたくさん見つかりました。
・徳永(とくなが)さん
講義を受けるにつれ、地域に関わる仕事は楽しそうだなと思うようになりました。
・平山(ひらやま)さん
大学の専攻決めに苦労していました。地域の大人と対話することで、自分の興味とこのワークで学んだことに共通点があることに気付くことができました。

▽市長からのエール
今回の経験は非常に貴重で多くの人々との接触を通じて、地域を盛り上げる意義や努力の大切さなど大きな影響を受けたことと思います。一度、玉名を離れ、学びや経験を積んだ後、地域に戻って事業を立ち上げたり、地域課題の解決をする人を支えたり、玉名に関わり続ける大人になってほしいと願っています。