- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年5月号
■菊池市民生委員児童委員協議会連合会会長 右田 美喜江さん
〔Profile〕みぎた・みきえ
昭和24年6月16日生まれ。大学卒業後、熊本日日新聞社に入社。記者や秘書を務め結婚を機に退職。旧泗水町の教育委員に就任後、主任児童委員、民生委員・児童委員に。令和5年度全国社会福祉協議会会長表彰を受賞。子どもたちの悩みを受け止める心のポストの設置や学習サポートを行う赤ペン先生などを実施。富出分区在住。75歳。
母校の泗水西小学校校門にて。平成18年~29年まで書道の先生を務めた
「相手に喜ばれるとうれしくて、つい世話を焼いちゃうのよ」。平成19年から3期9年、主任児童委員を務めた後、担当地区の区長から推薦を受け、平成28年に民生委員・児童委員に就任。今まで支えてもらった地域に恩返しがしたいと活動を始めた。
地域の子どもから高齢者まで、面識がない人の相談にも真摯に向き合う。老若男女、幅広い世代の人が心を開く傾聴力は、経験と学習で身につけた。「取り繕った姿で向き合っても心は通わない。思いやりの心を持ち本心で向き合うことが大切です」
会長になってからは地域課題の解決にも取り組み、令和2年には県内で先駆けて泗水地区の3つの小学校で制服リユース事業を始めた。「まだ着られる制服がゴミになるのがもったいないと感じていたとき、保護者から制服の処分方法に困るという声を聞いたんです。新入生の保護者も助かるのではと思い企画しました」。今では新入生だけでなく、転入生が利用したり不登校の児童が修学旅行で利用したりと活用の幅が広がっている。
「自分が暮らしやすい地域を追い求めていたら、自然と民生委員の仕事につながっていた」という。「人は一人では生きていけん。地域のコミュニティが薄れている時代だけど、誰かが困ったときに自然と助け合えるような住みやすい地域でありたい。そのために人とのつながりを通して支え合うことの大切さを伝えていきたいですね」
■「菊池人」希望者を募集します
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