- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県宇土市
- 広報紙名 : 広報うと 令和7年1月号
■宇土市長 元松茂樹
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
市民の皆様には、日頃より市政運営に格別のご理解とご協力を賜り、心よりお礼を申し上げます。
4期目の所信表明で掲げた「10年先、20年先の未来へつなぐまちづくり」に着手し、早3年が過ぎようとしています。
その間、特に注力してまいりましたのは、地域社会の持続に必要な定住人口の維持とその確保に向けた取組で、撒いた種が少しずつ芽吹き始めています。
昨年は、企業や移住者、就業者に対する補助金を新設するなど、企業誘致や定住・移住を推進するための支援策の拡充と強化に努めました。
また、図書館機能を併設し、誰もが気軽に利用できる「多目的交流施設」の整備にも着手しました。引き続き、市民の皆様から寄せられた期待に応えられるよう、地域への愛着や親しみが感じられる施設づくりを推進してまいります。
さらに、市の魅力を広く発信するため親善大使を新設し、初代大使に植田明依さんと本橋馨さんを任命しました。お二人のご活躍により、市のイメージアップが図られています。
加えて、市のキャッチフレーズとロゴマークを「九州のどまんなか宇土市」と定め、新たなプロモーションもスタートさせました。今年も、市の認知度向上を目指し、このフレーズを合言葉に市の魅力を発信してまいります。
そして、国際交流事業では、台南市との友好交流協定の締結が現実味を帯び、今春の調印に向けて調整を進めています。締結後は、経済や観光、文化に加え、特に、次代を担う子どもたちが国際感覚を身につけ、将来、海外で活躍できるよう、教育交流を通したグローバル人材の育成を推進します。
さて、今年は、市政の舵取り役として4期目を締めくくる節目の年となります。その大切な節目を「年男」として迎える今年、自らに課すテーマは“前進”です。これまで取り組んできた「未来へつなぐまちづくり」が、本市の成長を形作る礎となるよう、座右の銘である進取敢為(※)の精神で市政を“前進”させてまいります。
市民の皆様には、今後とも市政に対する深いご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。
結びに、令和7年が皆様にとりまして、平穏で実り多い年となりますことを心から祈念し、年頭の挨拶といたします。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
※進取敢為…自ら進んで物事に取り組み、困難があってもやり遂げる
■宇土市議会議長 野口修一
あけましておめでとうございます。年頭に当たり、宇土市議会を代表しまして謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
市民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
日頃から市議会に対する多くのご支援とご協力に深く感謝申し上げます。
昨年を振り返りますと、1月1日の能登半島地震、そして9月の能登半島豪雨災害が思い出されます。私は一個人として3月に被災地へボランティア活動に出向き、被災家屋の片付けや学校での炊き出しなどを行い、宇土市民から託された義援金を輪島市に届けてまいりました。被災地での甚大な被害を目の当たりにし、常に市民一人一人が自分事と捉え、日頃の備えが必要であると改めて感じた次第です。
宇土市議会では、藤井前議長の下で1年以上に亘った議会改革検討会による協議が終了しました。本年はその結果を実行に移していくとともに、昨年設置した議会改革特別委員会において、議員定数・報酬、費用弁償、選挙運動費用、女性議員増加への取組などの協議を進めてまいります。
また、昨年春に始まった宇土市と台南市との国際交流事業は、行政、議会のみならず、今後の市の経済・文化・教育・市民交流を大きく発展させ、特に、子どもたちの世界への興味が広がることを期待しています。
全国的な課題として、地方の人口減少があります。その原因の一つに、若い女性たちの都市部への流出が挙げられますが、これは地方にも原因があると考えています。地方には、変わらない「男性優位」の環境や慣習が残っていることが多いため、男女共同参画社会の考えを取り入れ、仕事や生活面で若い女性たちから「宇土市はいいね」と思っていただけるまちを目指さなければならないと思っています。
宇土市議会では、これまで同様、地域産業の発展と住民福祉、教育環境の向上はもとより、「魅力あるまち」を目指して尽力してまいります。今後とも皆さまの一層のご支援とご協力を心からお願い申し上げます。
結びに、新年が市民の皆さまにとりまして、幸多き一年となりますことを心から祈念し、新年のご挨拶といたします。