子育て 台湾を訪問しました
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- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県和水町
- 広報紙名 : 広報なごみ 2025年10月号
8月5日(火)から8月8日(金)にかけて、町内の中学生10名が台湾を訪れました。
これは、子どもたちの国際感覚やコミュニケーション能力を磨くことを目的に創設した「中学生海外短期派遣事業」によるもので、昨年5月に国際交流促進覚書を締結した台湾九如郷の中学生との交流や台湾の歴史・文化を学ぶため、観光地の視察をしました。子どもたちにとっては、4日間の訪問ではありましたが、異国の地に降り立ち、異文化に触れ、また、現地の中学生との交流や観光地では、英語や身振り手振りでのコミュニケーションを取るなど、様々な経験をし、大きな刺激を受けました。九如郷とは、今後も両都市の人材育成という目的に沿って、教育交流を続けて行きます。
■中学生短期派遣スケジュール
5月15日(木) 保護者説明会
6月5日(木) 参加者決定
7月12日(土) 第1回事前学習
・九如中学校との交流について
・台湾について
7月26日(土) 第2回事前学習
・九如郷について
・交流会の練習
8月5日(火) 台湾へ出発
・福岡空港―高雄空港
・九如郷公所表敬訪問
・屏東県警察局里港分局視察
・屏東市勝利星村視察
8月6日(水)
・九如国民中学校にて中学生と交流
歓迎セレモニー
スーパーで食材購入
調理体験交流
文化体験交流
スポーツ交流
8月7日(木)
・新竹サイエンスパーク博物館視察
・台北市市街地視察
8月8日(金)
・九份、十分など観光地視察
・桃園空港―福岡空港和水町へ到着
■参加した中学生の感想の一部を紹介します。
○永田 琥珀さん(菊水中3年)
このプログラムに参加する前は、正直なところ、異文化交流への期待と同じくらい不安も抱えていました。台湾の人の多くは、困っていると、ジェスチャーや簡単な単語を使って一生懸命助けてくれました。その心の優しさがわかったとき「言葉が完璧に通じなくても、心は通じ合える」と強く実感しました。そして、普段とは違う環境に身を置くことで、自分の価値観が広がり、世界が身近に感じられることがわかりました。本当にいい経験ができました。
○宮本 寧音さん(三加和中3年)
私は、今回の海外短期派遣を通して、学んだことや気付いたことが沢山あります。
まず、日本は環境面・衛生面ともに設備が整っているということを学ぶことができました。
また、聞き取れなかったり、瞬時に理解できなかったりしたので、リスニング力を高めようと思えたり、自分から伝わるように工夫することも大切だということに気づくことができました。
私は台湾のことを知ることができたので、次は台湾の方々に和水町について、日本について知ってほしいなと思いました。
○深浦 愛菜さん(菊水中2年)
今回の短期留学を通して、私は大切なことを学びました。まず、勇気を出して英語を使えば、外国の人とも気持ちが通じ合えるということです。そして、文化や言葉が違っても一緒に過ごせば仲良くなれるということです。台湾の人たちはとても優しく笑顔で接してくれました。私もそんな風に人と関わっていきたいです。この経験は一生の宝物になりました。これからも勉強を頑張って、また海外の人と交流できるようになりたいです。
○水嶋 結梨さん(三加和中3年)
初めての海外研修ということで、緊張もありましたが、台湾の人々の温かさや文化に触れ、多くの学びを得ることができました。
また、町内の二つの学校から集まった仲間との絆も深まりました。4日間の体験を通して、言葉が完全に通じなくても「伝えようとする気持ち」があれば、心はつながること、そして人との出会いが自分を大きく成長させてくれることを学びました。ぜひ今後もこの取り組みが続き、他の生徒にも体験してほしいと思います。
○牧嶋 佳保さん(菊水中2年)
私がこの事業に参加した理由は、一年生の時にリモートで交流したことがきっかけでした。ちょっとした会話ができると嬉しくなり、もう一度話したいと思い、参加しました。台湾に行く前は、不安と楽しみの2つの気持ちがありましたが、行ってみると、現地の方々が優しく、フレンドリーだったので不安はすぐに消えました。一番心に残ったことは、やはり九如中の人たちとの交流でした。英語での会話は難しかったけど、とても楽しい時間が過ごせました。
○橋本 怜亜さん(三加和中3年)
私がこの台湾派遣で知って、みんなに伝えたいと思ったことが二つあります。
一つ目は、日本と台湾の違いについてです。学校、道路、文化や食文化、いろんな面でたくさんの違いを知ることができました。
二つ目は、挑戦することの大切さです。食べたことのない食べ物を食べてみたり、中国語を自分から使ってみたり、たくさんのことに挑戦しました。
みんなにも勇気を出して挑戦してほしいなと思いました。
○松永 琉生さん(菊水中3年)
今回、台湾の九如公所や警察署、地元の中学校やTSMCなど普段では行くことのないところに行くことができました。
中学校では、英語で自己紹介をしたり、歌を歌ったり、お昼にはお好み焼きを作りました。材料を買いに行ったスーパーには日本では見ないものが沢山ありました。ただ、ご飯が口に合わず、食べられなかったのが残念でした。でも、正直また行きたいと思いました。
とても勉強になったし、外国とはこういう感じなども知れたので、とてもよかったです。
○池上 碧生さん(三加和中3年)
私は、現地の雰囲気や良さを自分の目で見て、体験したいと思いこの海外短期派遣に参加しました。
一番印象に残ったことは、九如国民中学校生徒との交流です。お互いに戸惑いながらも諦めずに話し合い、やっと伝わったときは、心まで繋がったように感じてとても温かい気持ちになりました。
この海外短期派遣に参加してよかったと心から思いました。この取り組みがこれからも、多くの生徒にチャンスと気づきを与えることを願います。
○塩山 結斗さん(菊水中2年)
台湾の役場に行ったとき、おもしろい人や明るい人がたくさんいました。九如中では「世界に一つだけの花」を歌いました。その後、一緒に買い物をして、お好み焼きを作りました。台湾の夜市では、ショーロンポーやマンゴーのかき氷を食べられて最高でした。「千と千尋の神隠し」で使われたところも見られたし、願い事を書いてランタンをとばすことも出来たし、とても思い出になりました。台湾に行ってとてもいい経験ができたなと思います。
○井上 怜久さん(三加和中2年)
台湾の中学生と交流しました。台湾の子どもたちが歌ってくれ、僕たちも「世界に一つだけの花」を歌いました。一緒に買い物に行って、お好み焼きを作りました。そこで嬉しかったのが、お好み焼きをおかわりしてくれたことです。僕の作るセンスが良かったのかもしれません。
4日目は、一番楽しみにしていた九份に行きました。料理も素晴らしいし、景色に感動しました。帰りの飛行機では切なくなりました。でも楽しかったです。
