文化 MANGA NEWS 学芸員が湯前まんが美術館の旬な情報をお届け

■NEWS1 巡回展とイベント開催!
5月24日(土)から、当館と3館の公立博物館・美術館が共同で行う巡回展「これが漫画!展日本の漫画を創った時代~楽天・隆一・良輔~」が始まります。
本展は日本各地の漫画展示施設の資料を使って、明治以降の日本の漫画文化の歴史と変化を、漫画家たちの「集まり」という観点で紹介する展示です。本展開催を記念して、初日は当館エントランスロビーで「総合開会式」を行います。開会式後は展示室で「展示観覧イベント」を開催。各館の学芸員のていねいな解説を聴きながら展示を見ることができます。
さらに、来月14日(土)には関連イベントとして「『これが漫画!展』の世界へ出かけよう!&グッズ手作りワークショップ」を開催します。前半は学芸員と一緒に展示を観覧し、解説を聴いたり作品にまつわるクイズに答えたりすることで「漫画」が生まれた時代から現代までをじっくり知ることができます。後半は展示作品がデザインされた、うちわや缶バッジなどのグッズ手作り体験を行います。町民の皆さんは無料で入館できますので、ぜひ参加をお願いします。

▼展示予定作品
▽『養子のフクちゃん』
1936年:横山隆一(横山隆一記念まんが館)
戦中・戦後に国民的人気を博した子ども向け漫画『フクちゃん』の生みの親であり、那須良輔にとっては漫画界の偉大な先輩であった横山隆一。フクちゃんが主人公の作品としては初めての連載である『養子のフクちゃん』第1回の貴重な原画。

▽『正義のひと那須さん』
1992年:やなせたかし(湯前まんが美術館・蔵)
漫画家・やなせたかしによる那須良輔の追悼文。「正義のひと那須さん」と題し、良輔の性格と作品を貫いていた「怒り」が、彼の強い正義感から生まれるものであったことなどをつづっています。

▽『はるかなる星』
1966年:那須良輔(湯前まんが美術館・蔵)
ベトナム戦争が激しさを増し、現地住民への被害が連日報道される中、手をこまねいているばかりの国連を「はるかなる星」にたとえた風刺漫画です。

▼参加館情報・会期
▽湯前まんが美術館
熊本県球磨郡湯前町1834-1
会期:5月24日(土)~7月6日(日)

▽合志マンガミュージアム
熊本県合志市御代志1661-271
会期:8月1日(金)~8月28日(木)

▽横山隆一記念まんが館
高知県高知市九反田2番1号
会期:9月13日(土)~11月4日(火)

▽勝央美術文学館
岡山県勝田郡勝央町勝間田207-4
会期:11月15日(土)~11月30日(日)

■地域おこし協力隊⇒学芸員になりました
私たちは、湯前まんが美術館の地域おこし協力隊として、令和4年春より3年間、まんが美術館を中心とした町の盛り上げに取り組んできました。協力隊の任期満了に伴い、これからはまんが美術館の企画運営を主に担当する「学芸員」として活動していきます。精一杯頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!

■総合開会式(9:00~)
会場:湯前まんが美術館
参加費:無料

■「これが漫画!展」の世界へ出かけよう! and グッズ手作りワークショップ
日時:6月14日(土)(1)10:00~12:00(2)13:00~15:00
会場:湯前まんが美術館2階展示室
参加費:300円
申し込み:本紙右のQRコードから申し込み

■Pickup 広報湯前良輔アーカイブ展
那須先生の魅力あふれる作品をピックアップ!
『やなせたかし似顔絵』

▽那須先生のことば
「毎年開いている漫画集団展でいつも苦労してくれているのが、やなせ君である。会場、準備からかざりつけまで器用に手ぎわよく片付けてくれる。そのせいで集団の連中はやなせ君が何でもやってくれるのがいまでは普通みたいな気になっているのではないか、と思われるが、それはまことにけしからんことである」
―『漫画読本』(文芸春秋社,1958年,P164)

■Information 那須先生の作品画像を無料で利用可能!
まんが美術館に収蔵されている那須先生の作品画像を無料で利用できます。利用したいときは申請書を教育課に提出してください。くわしくは教育課に問い合わせるか、まんが美術館ホームページで確認してください

問合せ:教育課
【電話】0966-43-2050