くらし Topics(2)

■右田さんに感謝状と表彰状贈呈 行政相談員感謝状贈呈式
5月30日、行政相談員感謝状贈呈式が開かれ、22年間行政相談員を務めた右田秀美さん(73・上里3)に総理大臣感謝状と全国行政相談員連合協議会からの表彰状が贈られました。
行政相談員とは市町村から推薦で総理大臣が委嘱する民間有識者のことで、国や行政活動の相談の受付・助言などを行うボランティアです。長年の功績をたたえられた右田さんは「さまざまな相談に答えながら球磨支部の役員なども経験できた。相談員のことを知ってもらうきっかけとして、小学校で出前教室ができて良かった。退任後も地域の悩みごとの解決に取り組みたい」と活動を振り返りました。長谷和人町長は「永年にわたり町民の皆さんの相談に乗ってもらったことに感謝している。行政相談員は退任となるが、政治倫理審査会委員や情報開示審査会委員として、引き続きまちへの協力をお願いしたい」と話しました。
右田さんの後任を務める松原九州男(くすお)さん(67・上里3)は「相談内容をていねいに聞き、問題解決に向けてサポートする。相談者との信頼関係を築き、日々の暮らしの安心につながるよう取り組みたい」と話しました。

■山なのに潮湯?湯楽里の温泉の不思議について講演
5月20日、湯前町農村環境改善センターで開かれた生涯学習開講式で、中村富人教育長(当時)が「湯楽里が潮湯であること」について講演会を行いました。
大学で地学を専攻していた中村教育長。山間部でなぜ潮湯が出るのか、火山やプレートとの関係から紐とき説明しました。
人吉球磨で唯一の潮湯が出るゆのまえ温泉湯楽里。珍しい温泉が身近なところにあることを、まちの人に知ってもらう機会となりました。

■いざというときのために 湯前町防災会議・水防協議会開催
6月5日、防災会議・水防協議会を保健センターで開き、上球磨消防組合や多良木警察署、熊本地方気象台などの関係機関や団体から約40人が出席しました。
長谷和人町長は「豪雨や地震など頻発する災害への対策として、災害対応ドローンの導入や防災士資格取得の支援などをしている。一人でも多くの命を救うために、日ごろの備えと早めの避難で自助の力をつけることが必要。共助・公助の面で、皆さんには引き続き協力をお願いしたい」と話しました。

■柔道を通じて国際交流 アメリカのフレズノ柔道クラブと交流
6月15~17日にアメリカ合衆国カリフォルニア州にあるフレズノ柔道クラブから23人が来町し、湯前小・中学生と交流しました。
両柔道クラブとは52年前から交流があり、これまで5年に1回ほどのペースで渡米と来日を続けていましたが、近年はコロナ禍によって実施できず、
今回17年ぶりの来町となりました。今回、小中学校で習字や英語の授業を体験。一緒に授業に参加した竹中美湖(みこ)さん(6年・馬場)は「名前を覚えてとても気さくに話してくれた。普段できない経験ができて楽しかった」と笑顔で話しました。中学校では、フレズノ柔道クラブ員が同校の制服を着て授業に参加。アメリカでは制服を着る学校は少ないため、日本の文化を体験できてうれしそうな様子でした。夕方には湯前中学校の柔道場で練習をし、湯前少年柔道クラブと中学生が交流を楽しみながら汗を流しました。
3日間の滞在で、練習や授業体験を通して互いの文化を直接感じ、親睦を深めた交流となりました。

■ジャズの楽しさを体感 芸術鑑賞会でジャズコンサート開催!
6月12日、湯前小学校体育館で芸術鑑賞会が開かれ、株式会社創サウンドファクトリー・ジャズオーケストラの演奏を楽しみました。
トランペットやトロンボーン、サックスなどの演奏や楽器紹介もあり、奏でられる音で感情や雰囲気が変わることを体感。生演奏ならではの楽器の音やリズムに、思わず身体が動き出すほど楽しんでいました。
鑑賞会に向けて、5・6年生は授業で演奏方法やリズムを事前に学習。当日は、鍵盤ハーモニカや手作りの楽器でオーケストラの皆さんと一緒に演奏を楽しみました。児童を代表して豊後陽己(はるき)さん(6年・下里)は「ジャズのおもしろさや楽しさを体感した。実際に演奏をするときは不安だったけれど、皆さんと一緒に演奏できて楽しかった」と話しました。