- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県球磨村
- 広報紙名 : 広報くまむら 2025年9月号
◆ことしも太公望たちが待ちに待った「アユ釣り」が6月1日に解禁されました。豪雨災害以降、釣り人の数は激減しましたが、今年は例年以上の384万匹余りの稚鮎が放流されているとのことから、順調に育てば9月頃には体長が30センチを超える大物も期待できるそうです。これからのシーズン、たくさんの方々に球磨川での大アユ釣りを楽しんでいただきたいと思います。(球磨川漁協の遊漁券が必要です。)ところで、私も六十の手習いではありますが、ことしはアユ釣りに挑戦したいと思っています。子どもの頃を振り返ると、夏休みには毎日のように魚釣り等の川遊びに明け暮れていましたが、約50年ぶりの川釣りとなります。
先日、アユ釣りをしている友達と話をしていて、「アユ釣りは、海釣りより面白かばい」と楽しそうに話してくれました。また、ある飲み会の席で今年の初アユをいただきました。なかなか食べる機会がないので、その美味しさに感動しました。
そのアユは、飲み会のために万江川で当日釣ってきたとのことで、その方の思いや気遣いでさらに美味しかったように思います。
その後、アユの味についての話になり、「万江川のアユは小さかばってんうまかもんなあ」とか「やっぱ川辺川のアユがうまかばい」とか、それぞれ思いを話されました。私は以前、アユは大きいほど美味しいと聞いたことがあったのでそのことを言うと、それぞれが“自分の地元の川で釣れたアユが一番おいしい”と言って聞かれません。最後には、それぞれのアユを持ち寄って食べ比べをしようということになり、初心者の私にとっては、楽しみでもありますが釣れるかどうか心配でなりません。
また、今回の挑戦に、周りからは年寄りの冷や水だと「危ないからやめたほうがいいよ」とか言われますが、球磨川そしてその支流は、全国から釣りファンが訪れる宝の川です。この素晴らしい自然の恵みを身をもって感じてみたいと思いますし、球磨川が昔のように、球磨川下りやラフティング、アユ釣りの皆さんで賑わう川になるよう目指していきたいと考えています。