くらし 令和7年度市政執行の方針(1)

■安心と未来への希望を日田市につくるために
▽5つの基本施策
日田市議会定例会で、椋野美智子市長から市政執行の方針が発表されました。令和7年度市政執行の方針から抜粋して、市の目指すべき方向性と取組をお伝えします。
令和7年度の市政執行に当たっては、新清掃センターの整備などの課題に着実に対応しながら、「安心と未来への希望」を日田市につくるため、5つの基本施策に取り組みます。

01.仕事の選択肢を増やす取組
多様な働く場を創出するため、企業誘致の取組を積極的に進めるとともに、地場産業の振興や創業の支援、さらには労働条件や職場環境の改善の取組を通じて、選ばれる職場づくりを市内全域で進めます。
市内の高等学校等と締結した包括連携協定に基づき、高等学校等と連携・協力を行いながら、若い世代に日田市にある仕事の魅力や選択肢を伝える取組を進めます。

02.子育て支援の強化
子育て世帯の負担軽減のため、小中学校給食費の無償化を継続するとともに、子ども医療費の無償化の対象を高校生世代まで広げます。また、放課後児童クラブについては、保護者の負担軽減のため、クラブ運営の一元化の取組を進めるとともに、待機児童の解消に努めます。増加している不登校の子どもに対し、フリースクールの利用支援やタブレットを活用したオンライン支援など、つながりの確保のための取組を進めます。さらに、“こどもまんなか社会”の実現のため「こども総合局」(仮称)の創設に向けた準備を進めます。

03.移動支援の取組
高齢者等が運転免許証を返納しても安心して生活できるよう、公共交通の利便性を向上させるとともに、生活支援や介護予防の観点から、外出の機会を提供するために、住民の支え合いによる移動支援の取組を広げます。

04.日田の魅力発信の取組
「ひた」の多面的な魅力を全国に、世界に発信し、「ひた」への人の流れの創出や、産品の消費拡大に向けて、国内外に向けたプロモーションやトップセールスを展開します。また、本年開催される「大阪・関西万博」を好機と捉え、訪日外国人客をはじめ、多くの人へ「ひた」の魅力を発信し、本市への観光誘客を促進します。このほか、観光客の受入体制の充実に努めていくとともに、豆田町における交通対策の検討にも着手します。

05.旧郡部の振興
住民が安心して住み続けられる地域をつくるため、市長直属の「旧郡部の振興に向けたプロジェクト・チーム」等で検討を行いながら、行政と自治会等の地域住民が協力して地域の具体的な振興に取り組みます。また、旧郡部地域の予算執行の権限の一部を各振興局に移すことで、より住民に身近な視点での地域の振興に努めます。

これらの施策を推進していくに当たっては、市民や現場に視点を置き、時代の流れの先を見通しながら、総合的かつ効率的に業務が進められるよう、組織の再編や業務の統合を進めます。
また、厳しい財政状況の中、中長期的な見通しをもって事業を精査し、仕事の効率化を図ります。