- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県日田市
- 広報紙名 : 広報ひた 令和7年4月号
■ハラスメントのないまちに向けて進撃!
日田市長 椋野美智子
市の職員団体女性部の交流会にお招きいただきました。連合の会長も女性がなっている時代ですが、残念ながらセクハラもまだ根絶できていないし、やはり、女性ならではの働き辛さは特別の取組みを必要としているようです。
経済が元気になってどこの職場でも人材確保が大きな課題です。ハラスメントのある職場は選ばれません。セクハラだけでなく、パワハラやカスハラ(カスタマーハラスメント)も、さらに最近はジェンダーハラスメントも問題になっています。
職場だけでなく地域もです。「女は嫁いで子どもを産んで一人前」「男だから残業は当然」若い女性が都市部に流出する理由のひとつに、地方のまちのそんな空気があるといわれています。
3月8日は国際女性デーでした。日本のジェンダーギャップ指数は146か国中118番目。全国の中で大分県は、「政治(24位)」「行政(20位)」「教育(43位)」「経済(7位)」。教育面の順位が特に低いのは、「女の子に大学教育は必要ない」、そんな風潮でもあるのでしょうか。
咸宜園は身分、年齢、学歴を問わない三奪(さんだつ)で知られますが、実はその上、性別も問わず女性も受け入れていました。咸宜園を支えた商人のまち豆田にも、きっと、そんな自由さがあったのだと思います。多様性を受け入れる寛容さは咸宜園の、日田の伝統です。
令和7年度の施政方針に、ハラスメント対策を挙げました。職場にも地域にもハラスメントのないまちに向けて、いざ進撃です!