- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県日田市
- 広報紙名 : 広報ひた 令和7年11月号
■日本初開催!「デフリンピック」を楽しもう
身体障害者を対象とした世界最高峰の障害者スポーツの総合競技大会とされるパラリンピックの始まりは1960年。そのパラリンピックよりも先に始まった「デフリンピック」。
「耳が聞こえない」という意味の「デフ(Derf)」とオリンピックが合わさったデフリンピックは、「きこえない、きこえにくいアスリート」のための国際的なスポーツ大会で、4年に1度(夏期と冬季)開催されています。大会の歴史は古く、初めての大会は1924年のパリ大会。今年100周年の節目を迎え、日本(東京を中心に)で25回目の夏季大会が開催されます。
競技種目は、夏季が21競技で冬季は7競技。ルールはオリンピックとほとんど同じですが、スタートや審判の合図は「旗や光、ジェスチャー」など、視覚で判別されるものが用いられます。また、手話やアイコンタクトによって選手間のコミュニケーションがとられるなどの工夫により、アスリートが競技に臨む環境が整備されています。
デフリンピックは、聴覚に障がいのある人がスポーツを親しみ、かつ自己実現を図るための機会を提供するとともに、デフスポーツへの理解を広げる役割を担うなど、共生社会を実現するための発展に寄与してきました。このため、今回の大会では「すべての人が輝くインクルーシブな街・東京の実現の貢献」をめざすとともに、応援アンバサダーの登用や手話単語を簡単に学べる動画を制作するなど、「みんなで大会を盛り上げる」ための準備が着々と進められています。
デフリンピックやパラリンピックは、スポーツが持つ魅力によって、あらゆる人の可能性を広げ、社会との架け橋になる貴重なイベントです。日本で開催されるこのイベントに触れ、熱い声援を送ることも共生社会の実現への大きな貢献となります。
問合せ:人権啓発センター
【電話】22-8017(市役所別館1階)
