- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県都城市
- 広報紙名 : 広報都城 令和7年5月号
■都城西飛行場跡の排水路(都原町)
都城西飛行場は、アジア太平洋戦争中にも使用された飛行場で、現在の都原町、南横市町を中心に滑走帯がありました。
本飛行場は、昭和8(1933)年に市営飛行場として開場。当時は、軍用機や民間機が利用していて、滑走帯のほかにコンクリートで打設された駐機場や木造格納庫がありました。
昭和19(1944)年、日本の戦況悪化に伴い軍専用となった本飛行場。陸軍特別攻撃隊の出撃基地となったことでも知られていて、昭和20(1945)年4月の大空襲で壊滅するまで使用されました。
空襲と戦後の市街地化により、当時の遺構の多くはその姿を留めていませんが、滑走帯に設けられた排水路の一部は現存していて、戦後80年を迎える現在も使用され続けています。市内でも数少ない戦前、戦後の面影が残る貴重な遺構です。
問い合わせ:文化財課
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