- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県都城市
- 広報紙名 : 広報都城 令和7年9月号
「防災の日」は、大正12年9月1日に起きた関東大震災の教訓と、この時期に多く発生する台風への注意喚起のため、昭和35年に定められました。
災害時の被害を最小限に抑えるためには、食料などの備蓄や地域住民で助け合う関係性の構築などに加え、日頃から災害の知識を学び、避難場所や経路などを把握しておくことが大切です。この機会に防災について考えてみましょう。
■いつ発生するか分からないからこそ、日頃の備えを
地震や線状降水帯などによる災害は、いつ発生するか分かりません。自分自身や家族を守るために、次のことを意識しながらいざという時に備えましょう。
○日頃の生活の中でもしもに備える
地震などに備えた家具の転倒防止や非常持ち出し袋をはじめとした災害用品の備え、ローリングストック法を活用した家庭での備蓄など、いつもの暮らしの中で、もしもを考えて備えるだけで、災害時に役立ちます。
ペットがいる家庭は、ペットのための備えも検討しましょう。
○家族で取り決めをする
家族で市総合防災マップを確認し、自宅など身の回りでどんな災害が起こり得るのか確認しましょう。また、さまざまな災害や発生時間を想定し、家族の待ち合わせ場所(避難場所)を決めておくことも大切です。子どもがいる家庭は、災害時の子どもの引き渡しルールを確認しておきましょう。
○地域と連携して備える
災害時には、近隣の住民同士の協力が必要です。日頃からあいさつを交わすなど災害時の助け合いを意識した交流をしておくことで、高齢者や障がい者などの要配慮者の把握もできます。
■都城市総合防災マップを活用ください
災害から命を守るには、もしもの時すぐに行動できるように土砂災害などの危険箇所をあらかじめ把握し、指定避難所や避難経路を確認するなど事前の備えが必要です。本マップを活用し、近隣の避難所や身の回りで起こり得る災害について確認しておきましょう。
■考えてみませんか
突発的なゲリラ豪雨や線状降水帯により高齢者等避難や避難指示が発表!
その時、あなたはどのように行動しますか。
自宅がある場所は、市総合防災マップ上で浸水想定区域や土砂災害警戒区域に指定されていますか
[NO]
→避難は不要
[YES]
→避難の要否と避難の方法を判断しましょう
○立ち退き避難
・指定避難所へ避難する
・知人や親戚の家、旅館やホテルへ避難する
・隣家へ避難する
○垂直避難(屋内安全確保)
・自宅の2階へ避難する
・自宅内の安全な部屋に移動する
※荒天などにより外に出ることが困難な場合もあります。安心・安全な避難ができるようになるまで自宅で身の安全を確保しましょう
[point]
1.慌てず、焦らず行動しましょう
夜間の就寝中に避難情報が発表されると驚くこともあるかもしれません。まずは落ち着いて、慌てずに避難が必要かどうかを判断しましょう。
2.事前の情報収集が大切です
災害対策は、事前の備えが大切です。テレビやスマートフォンなどで情報収集に努めましょう。
・テレビのデータ放送
雨雲レーダーや降水量・河川水位を見ることができます。雨の降り方や河川水位の上昇に注意し、危険を感じたら早めに避難しましょう。
・NHK「ニュース防災アプリ」
最新ニュースのほか天気予報や災害情報を確認することができます。
◆避難とは、「難」を「避」けること。指定避難所だけが避難先ではありません
危機管理課 主任主事 長友隆幸
災害時に、比較的安全な場所にいる人は、必ずしも避難所に行く必要はありません。市では、避難所の密集回避や環境変化により体調を崩す人を出さないために、分散避難を勧めています。「在宅避難」や安全な親戚宅などへの「縁故避難」も検討ください。
風水害時に避難所を利用する場合は、3食分程度の食料とタオルなどを持参ください。避難所は地域の小・中学校体育館や公民館などの施設です。ルールを守って過ごしましょう。
問い合わせ:危機管理課
【電話】23-2129