- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年8月号
■地域を支える消防団
消防団は、消防署と共に火災や災害への対応、防災啓発などを行う「消防組織法」に基づいた組織で、各市町村に設置されています。消防団員は、日頃はそれぞれの職業に就いていますが、火災や大規模災害発生時には自宅や職場から駆けつけて、消火・救助活動などを行う、非常勤特別職の地方公務員です。
近年、全国各地で自然災害が多発し、その規模は年々大きくなっています。いざという時に住民の安心と安全を守る消防団は、地域防災の中核を担う存在となっています。
■消防団の現状
えびの市消防団は、1分団(飯野・上江地区)、2分団(加久藤地区)、3分団(真幸地区)、女性消防団、防災バイク隊、本部ラッパ隊で構成されています。現在は、322人の団員が、それぞれ仕事や家庭を持ちながら、地域のために昼夜を問わず献身的に活動しています。
■消防団の活動
消防団員は、予測できない災害から地域住民を守るため、実際の火災を想定した防火訓練や普通救命講習の受講、消火栓・防火水槽の点検などを行っています。また、火災予防週間の夜警活動や、地域や自主防災組織との連携による防災啓発活動など、さまざまな活動に取り組んでいます。
▽主な行事等
1月消防出初式
4月入退団式
6月夏季移動消防学校
7月夏季点検・操法大会
11月冬季移動消防学校、詰所点検・普通救命講習
■団長インタビュー
えびの市消防団団長 川野俊二さん
私たち消防団員は、地域防災の要として、「自分たちのまちは自分たちで守る」という郷土愛の精神のもと、日頃の訓練や災害現場での活動を通して、地域の安心・安全を守る役割を担っています。
近年、自然災害の増加によって消防団への期待が高まる一方、団員数の減少や負担の増加といった課題を抱え、団員の確保や活動しやすい環境づくりが急務となっています。
こうした状況を踏まえ、えびの市では、消防庁が示す「非常勤消防団員の報酬等の基準」に基づく報酬の見直しなど、団員の処遇改善に取り組んでいます。
消防団は、住民の暮らしを守るために欠かせない存在です。地域を支える力として、一緒に活動しませんか。皆さんの入団をお待ちしています。
■団員インタビュー
▽第1分団第6部部長防災バイク隊隊長 松窪啓二さん(入団16年目)
バイク隊ができた当初から活動して15年目になります。普通に生活できるのが一番ですが、何かあった時に少しでも力になれればと思い活動を続けています。
大災害発生時は、人の足の次に現場に入って行けるのがオートバイです。バイクに乗る人は、ぜひ、一緒に活動してほしいです。
▽第2分団第7部 柳丸和輝さん(入団3年目)
職場の人から声をかけられて入団しました。実際に出動した経験は少ないですが、何かあった時に市民のために動けるので、入団して良かったです。また、団員や地域の人など、人と人とのつながりができました。
今後は、地域の人などに顔を覚えてもらい、いざという時に手助けできるようになりたいです。
■消防団員募集
えびの市消防団では、随時団員を募集しています。市内に在住、または勤務している18歳以上の人ならどなたでも入団できます。また、女性消防団や防災バイク隊(バイク免許を持っている人)、本部ラッパ隊(楽器経験不問)も団員を募集中です。
近年、少子化や価値観の多様化により、消防団への入団者が減少しています。地域の安心・安全を守るには、一人でも多くの力が必要です。えびの市消防団の一員として、地域を守るために活動しませんか?
入団を希望する人は、市基地・防災対策課、または地元の消防団や知り合いの消防団員にご連絡ください。希望する分団や部に聞き取りを行い、入団届を提出して手続きが完了します。
▼出勤報酬
▽火災出動・災害出動
4時間未満:4,000円
4時間以上8時間未満:8,000円
▽その他団長が認める出動(大会や行事等)
4時間未満:3,000円
4時間以上8時間未満:6,000円
▽警戒出動
4時間未満:3,000円
4時間以上8時間未満:6,000円
お問い合わせ:市基地・防災対策課基地・防災対策係
【電話】35-1119(直通)