くらし [ごあいさつ] 謹んで新春のお慶びを申し上げます (1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県美郷町
- 広報紙名 : 広報みさと 2025年1月号
■新年のご挨拶
美郷町長 田中 秀俊
謹んで町民の皆様に、新年のごあいさつを申し上げます。
町民の皆様、明けましておめでとうございます。
希望に満ちた新春を町民の皆様とともに迎えることができましたことを大変うれしく思います。
昨年は、皆様の町政に対するご理解とご協力のもとに順調な町政運営となり衷心より感謝を申し上げます。その時々に起こる変化に対応しながら、行政運営を行って参ります。今年も、引き続き、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
さて、町村の多くは農山漁村地域にあり、文化・伝統の継承はもとより、食料の供給、水源かん養、自然環境の保全など国民生活にとって極めて重要な役割を果たしています。
しかしながら、東京一極集中が続く中で、町村は、急速な少子高齢化や人口減少、基幹産業である農林水産業の衰退など多くの課題を抱えており、また、総じて税源に乏しく厳しい財政運営を余儀なくされています。
また、気候変動や戦争、不安定化する経済など世界はいくつもの危機が重なる中にあります。未来は予測不可能ですが、本町を取巻く環境の変化に素早く対応し、全ての町民が不安は小さく希望は大きく未来へ繋いでいく、そういう町政運営を行いたいと思います。
地球温暖化による異常気象は、日本のみならず世界各地で相次いで災害が発生し甚大な被害を被りました。本町におきましても、令和4年の台風14号、一昨年の台風6号、昨年の台風10号が大きな爪痕を残しました。現在、一日でも早い復旧に向けて万全を尽くしているところでありますが、災害規模が大きい箇所もあり、不便をおかけしていますがご理解を頂ければと思います。
今後、必ず大きな災害が起こることを想定して備えなければなりません。行政だけでは限界があるのも事実です。「自分の命は自分で守る」という意識を持って頂きたいと思います。と同時に、新年を迎えるにあたって、今年が皆様にとりまして災害のない一年になりますよう心からお祈り申し上げます。
国と地方は総力を挙げて、豪雨災害・地震等からの復旧・復興と国土強靭化、地方創生推進による分散型国づくりに取り組んでいく必要があると思うところです。
美郷町は、私たち町民にとりましても、また地域を離れている方々にとりましても、ここがふるさとです。私は、過疎の半世紀を頑張りぬいた地域がやがて新しい夜明けを迎える時代が必ず到来すると信じています。
今後とも、心の絆をしっかりと結び、田舎の原風景を守りながら、お互いが支えあう地域づくりを目指して精進していく所存であります。
結びに、町民の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、併せて今年も平和で安全・安心な一年でありますよう心からご祈念申し上げまして新年のご挨拶と致します。