健康 [お知らせ] 地域包括医療局からのお知らせ

皆さん元気に過ごしていらっしゃいますか?西郷病院内科の原田です。
今回は皆さんに「帯状疱疹」について知ってもらおうと思います。

帯状疱疹は50歳以上の方を中心に、外来ではよく見かける病気です。最近は帯状疱疹に関するテレビCMも流れていて知っている人も増えているかもしれません。ちなみに自分の親も60歳頃に帯状疱疹を発症しています。お腹の右側に痛みがあり、皮膚が赤くなっていたので親は虫刺されと思っていたようですが、偶然自分が帰省していて帯状疱疹だよと教えてあげて病院をすぐに受診することが出来ました。水疱が帯状にできるという特徴的な所見がありますが、確かに虫刺されや他の病気との区別が難しい場合もあります。水疱液を検体として抗原検査を行い、10分で診断することができます。検査キットがない病院では見た目で診断する場合もあります。帯状疱疹が顔に出来た場合は耳や眼などの神経に合併症が起きる場合もあり注意が必要です。
帯状疱疹は診断治療が遅くなると疼痛などの後遺症が残りやすくなる傾向にありますので、帯状疱疹かもと思ったら早めの病院受診をお勧めします。
帯状疱疹予防に関しては2種類のワクチンがあり、保険適用外なので基本的に全額自己負担となりますが、高齢者定期接種の助成対象となる場合は自己負担が少なく受けられます。特に不活化ワクチンは帯状疱疹の発症を90%以上予防してくれ、効果は9年以上続くことが確認されています。副反応は基本的に数日以内に収まり、重篤なものは稀と報告されています。
分からないことなどあれば是非医療スタッフに相談してみてください。

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