くらし かごしま市 防災リーフレット(4)

■グラグラっと揺れるその前に-いつ起こってもおかしくない地震への備え-
日本は世界有数の地震大国であり、令和6年は1月の能登半島地震や8月の日向灘地震をはじめ、多くの地震が発生しました。日頃からできる限りの対策を行いましょう。

□地震が起きる前に備える
(1)耐震診断・耐震改修
能登半島地震では、旧耐震基準(昭和56年5月31日以前に建築)で建てたとみられる建物の5割以上が全壊や半壊したといわれています。特に年数の経過した家屋では自宅の耐震診断を行い、必要に応じて改修を検討しましょう。

[市の補助制度]

問合せ:建築指導課
【電話】099-216-1358【FAX】099-216-1389

(2)家具の転倒防止
阪神・淡路大震災でけがをした人のうち、約半数(48.5%)が「家具の転倒」を原因とするものでした。
そのため、家具の転倒防止器具の設置、寝室などの家具を減らす、屋外に避難できるように通路や出入口に物を置かないなど事前の対策を行いましょう。

□地震が発生したら…
(1)屋内にいるとき
・姿勢を低くして机の下などに隠れ、頭を守りましょう。
・ガラスや壁から離れましょう。
・あわてて外へ飛び出さないようにしましょう。
・揺れが収まったら火元を確認しましょう。

やってみよう地震に備えて「3つの安全確保行動」!!

提供:効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議

(2)屋外にいるとき
・看板や塀などから離れましょう。
・崩れる危険があるため、崖や傾斜から離れましょう。
・海や川の近くにいるときは津波の危険があるため、すぐにその場を離れて高いところへ逃げましょう。

本市では、沿岸部など標高の低い地域を中心に、津波避難ビル(68カ所)を指定しています。
事前に場所を確認しておきましょう。

■桜島の大規模噴火に備える-大規模噴火でも「犠牲者ゼロ」を目指して-
大正3年1月に起きた大正噴火では、大隅半島に大量の軽石や火山灰が堆積し、土石流が発生するなど深刻な被害がありました。現在、桜島の地下(姶良カルデラ)には当時と同等量のマグマが蓄積されていると推測され、次の大規模噴火への備えが必要な時期に来ているといわれています。

□桜島大規模噴火対策(大量軽石火山灰対策)
大正噴火級の大規模噴火が再び発生すると、鹿児島市では桜島島内はもちろん、東の風(市街地方向への風)が吹いたとき、市街地側でも大量の軽石や火山灰が最大1メートルの高さまで降り積もることが想定され、ライフラインの途絶や道路の通行不能、軽石や火山灰の除去に長期間かかるおそれがあることから、噴火前の安全な地域への避難が必要です。
鹿児島市では、大規模噴火時における市街地側も含めた市民の避難に関する研究などを行う桜島火山防災研究所の設置、市外への避難計画の策定など、さまざまな火山防災対策を進めています。
*桜島火山対策の詳細は市HPでご確認ください
*「鹿児島市 桜島火山対策」で検索

■家庭に備蓄品と非常持出品を-あれば安心、備えておきたいアレコレー
能登半島地震では、道路寸断による物資輸送(食料や生活用品)の遅れやライフラインへの被害(トイレや洗濯用の生活用水の不足など)が発生しました。家庭での備蓄も用意し、災害に備えましょう。

▼トピック!
大雨や台風など一時的な避難場所として避難所を開設するときは、食料や寝具などの提供はありません。
避難のときは食料や水、寝具などの非常持出品も持参してください。

▽備蓄品(自宅に備えておくもの)
・飲料水(1人1日3リットルが目安)
・食料
・カセットコンロ(ガスボンベ)
・携帯トイレ(1日5回が目安)
・生活用品(ティッシュ、ポリタンク)など
飲料水や食料などは、最低でも3日分、できれば1週間分の備蓄が望ましいといわれています。

▽非常時持出品(避難するときに持ち出すもの)
・衣類・タオル
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・救急用品
・服用薬
・レインウェア
・電池・モバイルバッテリー
・歯ブラシ・歯磨き粉など
他にも、ミルクや離乳食、おむつ、生理用品など家族構成に合わせた非常持出品を準備しましょう。

問合せ:鹿児島市 危機管理局 危機管理課
【電話】099-216-1213【FAX】099-226-0748【E-mail】[email protected]