- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県指宿市
- 広報紙名 : 広報いぶすき 2025年4月号
外来生物のうち、特に生態系や人の生命に被害を及ぼしたりその恐れがあったりする物は特定外来生物に指定され、飼養・栽培・運搬・販売・輸入などが規制されています。令和5年からはアカミミガメとアメリカザリガニが条件付特定外来生物に指定され、基準を満たした飼養を除く販売・放流などが規制されています。猛毒がある危険な生物も指宿市内で確認されています。暖かくなると活動が活発になるため注意してください。
■アカミミガメ(条件付特定外来生物)
北中米原産で甲羅は最大で雄が20センチメートル程度、雌が28センチメートル程度です。国内にいるほとんどは亜種のミシシッピアカミミガメで、目の後ろに赤い模様があります。
雑食性であるため在来生物の環境に大きな影響を与える恐れがあります。
■オオキンケイギク(特定外来生物)
北米原産で高さは30~70センチメートル程度です。5月~7月ごろに開花し、鮮やかな黄色でコスモスに似ており、道端や河原などでよく見かけます。繁殖力が非常に強く、在来の野草を駆逐する恐れがあります。
駆除する場合は種子を落とさないように根から抜き、天日干しや袋に入れるなどして枯らしてから処分してください。
■ヒョウモンダコ(危険生物)
浅い岩場や砂の海岸に生息しています。体長は10センチメートル程度で、普段は体の色を岩や海藻に合わせ擬態していますが、興奮すると体中に青色の斑紋が現れます。
テトロドトキシンというフグ類と同じ神経毒を持ち、かまれた場合、呼吸まひ・しびれ・言語障害・急激な脱力感・嘔吐(おうと)などの症状を引き起こすため危険です。もし見かけても決して触らず、近づかないようにしてください。万が一かまれた場合はすぐに病院で手当てを受けてください。
■カダヤシ(特定外来生物)
北米原産で雌の体長は5センチメートル程度、雄は3センチメートル程度です。メダカによく似ていますがメダカに比べて体色が青く、尾びれが丸いのが見分けるポイントです。水の汚れに強く繁殖力も強いため、メダカなどを駆逐する恐れがあります。
特定外来生物に指定されているため、メダカと間違えて持って帰らないようにしてください。
■ハイイロゴケグモ(特定外来生物)
亜熱帯地方原産で雌の体長は1センチメートル程度、雄は雌の半分ほどの大きさです。体の色は茶・黒・灰色などさまざまですが共通しておなか側に赤い模様があります。卵が入った袋は白色でコンペイトーのような形をしています。
日当たりの良い暖かい場所を好み、くぼみ・穴・裏側・隙間にいることが多く、プランターの底・室外機の裏・ガードレールの空間部分などで発見されています。雌のみが毒を持ち、かまれると脱力・頭痛・筋肉痛などの症状が出ます。
駆除する時は決して素手で触らずに殺虫剤をかけるか靴で踏みつぶしてください。
■ヒラズゲンセイ(危険生物)
体長は18~30ミリメートル程度で鮮やかな赤色の体とクワガタムシのような大顎を持っています。体や脚の関節から分泌する黄色い体液にはカンタリジンという有毒物質が含まれ、皮膚に触れると炎症を起こす恐れがあるので決して触らないでください。
ヒラズゲンセイは鹿児島県の準絶滅危惧種に指定されているため、むやみに駆除をしないでください。
問合せ:環境政策課環境衛生係