- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県指宿市
- 広報紙名 : 広報いぶすき 2025年10月号
■健診を受けている人に聞きました!
上村悦子(かみむらえつこ)さん(74歳・脇)
30代から健診を受け始め、毎年必ず受診。
平成4年から食生活改善推進員として、地域の食生活改善や健康増進に尽力している。
◇どうして健診を受けるの?
最初は自分の健康状態が悪いというわけではなかったのですが、毎年受診することで自分の健康状態を知りたいと思い、受診しました。会社などに勤めていて職場で健診がある人は、職場で受診できますが、私は会社に勤めていないので自分で受診しなければいけません。近くに病院が少ないため、健診ができる病院を自分で探すのは大変です。市の健診であれば、近くの庁舎で受診できます。また、近所の人にも会えるので順番を待っている時も、健康について楽しく話しながら待つことができます。悪いところがあれば改善方法なども教えてもらえるので、自分の生活習慣を見直す良い機会にもなりますよね。
◇良かったことは?
病気の早期発見・早期治療につながったことです。健診の結果で精密検査を受けたところ、貧血だと分かりました。鉄分の多い食事を意識して食べるようにしたところ、現在は貧血が改善し、体調も良いです。また、糖尿病予備群という診断も受けました。血圧とコレステロールの数値が悪いということで薬を飲んでいます。取り返しがつかない状態になってから病気が分かるのではなく、早めに気付き、治療することができました。毎年受診していて本当に良かったと思っています。
◇重症化させないために
血糖が高い数値になった時に市の管理栄養士から「糖尿病重症化予防教室」を紹介してもらいました。そこで学んだ、食事や運動などで血糖をコントロールすることを意識して生活しています。合併症も怖いので重症化しないよう、定期的に病院へ通い、経過観察しながら食事療法も続けています。
また、食生活改善推進員をしているので、食事についての講座をした時には、自分の経験も踏まえて、勉強したことを地域の人にも伝えるようにしています。健康について考えてもらうきっかけになれば良いなと思っています。
◇健診を受けたことがない人へ
私は近所の人から「いつも元気だね」とよく言われます。それは毎年健診を受けて、自分の健康状態を確認し、良くないところは改善するなどして生活習慣に気を付けているからだと思っています。いつまでも元気に生活するために、健診の案内が届いたらぜひ受診してほしいですし、行くことを習慣化してほしいなと思います。「健診に行くのが面倒くさい」と言う人もいますが、取り返しのつかないような状態になってから病気が分かるより、定期的に受診して病気になる前に改善方法を学んだり、病気が見つかっても早い段階で治療につなげたりしたほうが良いと思います。私は健診へ行く時、近所の人に「一緒に行くよ」と声かけをしています。皆さんも周りの人で健診に行っていない人がいたらぜひ声かけをして一緒に行ってほしいです。
●食生活改善推進員とは?
上村さんが会長を務める食生活改善推進員は、郷土料理の継承・地産地消の推進・健康上の食生活の改善支援など、食事を通した健康づくりに取り組んでいます。
活動内容:食生活改善講習会、おやこの食育教室、郷土・伝統料理教室など