くらし 令和7年第1回薩摩川内市議会定例会 施政方針の概要

令和7年2月18日開会の第1回市議会定例会において、田中良二市長が述べた市政に関する考え方や方針の概要を一部紹介します。
なお、全文は市ホームぺージ上でも紹介しています。

■国の動向
第217回通常国会の施政方針演説において、石破茂(いしばしげる)内閣総理大臣は、我が国は「人材希少社会」に入っており、年齢や障害の有無に関わらず希少な人材を大事にする社会づくり、国民一人一人の幸福実現を可能にする、人中心の国づくりを進め、全ての人が幸せを実感できる社会を築き、多様な価値観を持つ一人一人が、互いに尊重し合い、自己実現を図っていける活力ある国家「楽しい日本」を目指していきたいと国民に訴えました。

■施策の概要
本市においては、令和7年4月を始期とする第3次総合計画に掲げた未来のまちの姿の実現を目指し、誰一人取り残さない、持続可能で、笑顔あふれる魅力的なまちづくりを力強く推進してまいります。
行財政運営においては、少子高齢化の進行に伴う社会保障関係経費や、公共施設等の維持管理経費などの経常的経費の増加が続いている状況にあることから、引き続き、健全で持続可能な財政構造を確立すべく、中期財政運営指針を第3次総合計画前期基本計画の計画期間と合わせた期間とするとともに、財源確保や基金、市債等についての方針を定める改定を行ってまいります。
このような状況を踏まえて、本市の令和7年度の施策展開においては、「子ども・子育て」、「薩摩川内スマイルアクション50」、「コミュニティ・市民活動」、「産業人材確保・移住定住」、「SDGs・カーボンニュートラル」、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の6項目にポイントを置き、予算の選択と集中を図りながら、新たな行政課題の解決に積極的に取り組んでまいります。

■予算の大綱
令和7年度当初予算案においては、予算編成方針に基づき、第3次総合計画に基づく実施計画および重点戦略プラン事業や、薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言や薩摩川内市SDGs未来都市計画の趣旨を踏まえた取り組みの推進などの予算を編成したところであります。
これらの結果、一般会計当初予算は、前年度当初予算に比べ、2・7パーセント増の591億2千万円となりました。また、温泉給湯事業など9つの特別会計は、合計で259億9775万5千円となった他、水道事業など3つの公営企業会計は、合計で59億3971万円となりました。

■むすび
令和7年度は市長就任以降、広聴活動などにより策定作業を進めてきた、今後10年間の市政経営の指針となる第3次総合計画のスタートの年となります。本市の未来を創造し、市民の皆さまと共に、「人がつながり 人が輝く安らぎと賑わいのまち薩摩川内」の実現に向け、まい進してまいりますので、市民の皆さまのより一層のご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

■令和7年度の主な施策概要
1 子ども・子育て
安心して子どもを産み育てられる支援の強化
・18歳までの全ての子どもの医療費の窓口負担ゼロ
・子育て世帯が24時間365日、医師に相談できるアプリの導入 など

2 薩摩川内スマイルアクション50
官民一体となって「楽しく、笑顔がつながり、人が集うまちづくり(スマイルコミュニティ)」と「人と経済が循環するまちづくり(サーキュラー都市)」の実現
・子どもたちが安心して遊ぶことができる遊具の整備
・若手アーティストと市民が一体となった市民参加型の音楽イベントの実施 など

3 コミュニティ・市民活動
地域活動への参画や協働の意識醸成
・ふるさと納税の一部を活用したコミュニティ協議会の活動支援
・市民活動ネットワークに登録する複数の団体が連携して実施する事業経費の一部支援 など

4 産業人材確保・移住定住
就業および移住定住のさらなる促進
・既存の人材確保・移住定住施策の継続、情報発信の強化 など

5 SDGs・カーボンニュートラル
「サーキュラー都市・薩摩川内市」の実現に向けた機運のさらなる醸成
・プラスチック使用製品(18品目)の分別回収の実施 など

6 DX(デジタル・トランスフォーメーション)
デジタル技術を活用した地域課題の解決
・郵便による市役所からのお知らせを、スマートフォンで確認できるデジタル郵便通知システムの導入
・市と地区コミュニティ協議会との間でICTプラットフォームの導入に向けたモデル事業の実施 など

※当初予算の詳細については、広報薩摩川内5月通常版でお知らせします。