くらし ご存じですか?あなたの身近な相談相手「民生委員・児童委員」(2)

◆民生委員・児童委員による座談会
4つのテーマをもとに、ご意見をいただきました

・茅原　眞理子さん(菱刈)　主任児童委員
・松﨑　カズ子さん(菱刈)　民生委員・児童委員
・山下　智寿子さん(西太良)　主任児童委員
・宇都　栄一さん(西太良)　民生委員・児童委員
・長井　典子さん(羽月)　民生委員・児童委員
・松下　悦子さん(山野)　民生委員・児童委員
・面髙　廣光さん(大口)　民生委員・児童委員

◇民生委員・児童委員になった経緯は?
(宇都)一斉改選時に私の地区の委員が決まっていなかったのですが、近くに住む市役所の女性職員から、「ぜひやってほしい」と依頼があり、「じゃあ、やろうかな」というのがきっかけです。
(松下)退職した際に、前任者から民生委員・児童委員をやってほしいと話がきました。長年よそにいたので、地域を知りたいということも一つあって引き受けました。こういったことは始めてで最初のころは手さぐりでしたが、今は本当に楽しいです。
(面髙)当時の自治会長が来宅され、ぜひお願いしたいということでした。幸い、過去に自治会長の経験があったことから、ほとんど全戸数の把握、それと高齢者・独居・単身者の状況については把握をしていたので、そう抵抗なく引き受けたところです。
(長井)仕事から解放されて、「今から伸び伸びと」って思っていたところに、前任の人がちょうど体調を崩し入院されて、その人の後任として引き受けることになりました。恩返しではないけれども、地区の役に立つのだったらと思って引き受けました。

◇日頃の活動について、訪問する際に気を付けていることは?
(山下)あいさつ運動やボランティア活動で、保育園や小学校を訪問させていただいていますが、特に「主任児童委員です」というので行くのではなくて、ただの地域の人として関わらせてもらっています。普通の人、自然な感じで。
(長井)訪問の際にいろいろな話を聞きますが、守秘義務について気を付けています。
(茅原)ちょっと気になる子どもさんがいらっしゃったら、決して単独行動はせず、担当地区の民生委員・児童委員さんと一緒になって、その家庭を訪問するように心がけています。
(松﨑)私は、いつも言うことは決まっていて、「こんにちは」、「変わりないですか」とか、病気がちな人には、「元気にしていますか」と声をかけ、その人がいろいろ話すのを、ただひたすら聞いています。その中で、行政につないだほうがいいかなと思う人については、すぐメモに残しておいて、月に1回は必ず地域包括支援センターなどに行き、話をつなぐようにしています。

◇民生委員・児童委員のやりがいは?
(茅原)この年代で、授業参観や卒業式・入学式など学校に行けることに喜びを感じます。また、自分が元気でいられるのも、この役があったからこそかもしれないなと思います。いろいろなところに関わりを持っていると、ためになることもあって、勉強させていただいています。
(松下)人に元気を与える仕事にできたらと思っていますが、反対に自分が元気をもらっています。この役をいただいてると、関わりのなかった人たちとの接点がいろいろと出てきて、ものすごく勉強になります。
(宇都)委員になってのやりがいというのは、使命感を持つことだと思うのですよね。その使命感がやはり自分の健康にもつながっているのだと思っています。ですから、できるだけ多くの人の顔を見て声を聞く。これに徹したいなと思っています。
(長井)訪問した際に、「あら、また来てくれたの」そして、「おはんが来てくいやっで話を聞いてくれる人がいる」と喜ばれることです。そういう声を聞くと、こんな私でも何か役に立っているのかなと思います。
(山下)私の年代で、小学校の子どもたちを把握してる人はほとんどいないと思いますが、私は「あの子はどこの子」とすぐ答えられるので、ちょっと自慢です。学校を通して保護者とも関われて、保護者にも顔を覚えてもらえるというのが、やりがいにつながっているのかなと思います。
(面髙)老人ホーム入所の際は民生委員の意見書が必要ですが、意見書を書いて家族の人にお渡しした際、喜んでいただき「ありがとうございました」という言葉をいただいたときに、民生委員をやっていてよかったなと思います。
(松﨑)訪問してるときに、手すりをつけたいとか、ケアに行きたいとかいろいろなことを相談されます。それを行政につないで実施されたときに、みなさんから「ありがとうなあ」と言われます。そんなときにやってよかったと、そう思います。

◇市民のみなさんにお伝えしたいことは?
(宇都)なんでもいいから、気になることがあったら民生委員・児童委員に聞いて、話してみてください。そこから必要な話し合い等を経て、解決の方向に向かっていくと思います。
(面髙)まず相談して欲しいです。民生委員・児童委員自体が判断したり、すべて解決するのではなく、すぐ行政の担当部署に引き継ぎます。委員は「つなぎ役」ですから。

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