くらし 島の四季彩 スイートピー(マメ科)

別名:ジャコウレンリソウ(麝香連理草)
原産地:イタリア(シチリア島)
栽培適地:肥沃で排水のよい土壌で、日当たり良好な場所
繁殖法:実生
1年草または越年草で、つる状の茎には翼があり、葉の巻きひげで登攀し、3m位まで伸びます。葉は互生し、1対の2枚の小葉と、葉軸の先端が巻きひげとなっています。この巻きひげは他物に絡み、経済栽培上は支障があるため、伸びしだい切られます。花期は晩春~初夏で、長い花茎の先に数個の蝶形花をつけ、芳香があり、花色は原種では赤紫色ですが園芸品種では多様です。花壇で栽培されますが、ハウス栽培されたものが切り花として利用されます。この仲間のレンリソウ属の全草(特に莢と種子)には有毒成分があるため、食してはいけません。国内の同属種は4種があり、島内の海岸砂地には多年草のハマエンドウが自生し、春~夏に赤紫色の花(のちに青紫色に変色)を開きます。
写真・資料提供:香月茂樹さん(元薬草試験場長)