- 発行日 :
- 自治体名 : 鹿児島県中種子町
- 広報紙名 : 広報なかたね 令和7年(2025)8月号
~8月31日は「野菜の日」~
私たち日本人の野菜摂取量は1日に350gが推奨されています。ですが、令和4年度国民健康・栄養調査によると、日本人の野菜摂取量は、平均270.3gで、直近10年で有意に減少しているそうです。野菜には、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、血糖値の急上昇を抑えたり、体の調子を整えたり、生活習慣病の予防に効果があります。また、夏野菜は、カリウム・水分やビタミンが豊富で、体温低下や抗酸化作用、疲労回復の働きがあるので、夏バテや心身の健康維持にぴったりです。積極的に食べましょう!
今回は、今が旬の夏野菜の栄養についていくつか紹介します。
■トマト
低カロリー・低脂質かつ、代謝に関わるビタミンC・B1・B2や、からだの調子を整える食物繊維、トマトの色素成分であるリコピンなど多くのビタミン・ミネラルなどが含まれています。リコピンやβーカロテンは生よりも加熱かつ、脂溶性のため油で炒めた方が吸収率が上がる一方で、ビタミンCは生で食べた方が吸収率が上がります。目的に合わせて調理してみてください。
■なす
90%が水分でできていますが、栄養がないわけではありません。夏バテや高血圧予防に最適なカリウム、ポリフェノールの一種であるナスニンは、抗酸化作用で免疫力アップやアンチエイジング、がん予防に効果があると言われます。また、食物繊維も含まれ、便秘の予防改善や血糖値の上昇を緩やかにしたり、血中コレステロール値を低下させる働きがあるため、生活習慣病予防に効果があります。
■ピーマン
ピーマンはビタミンCが豊富に含まれています。その量はレモン果汁の約1.5倍。ビタミンCは人間の体内で作られる事ができないため、生で食べるとより効率よく摂取できます。その他にも、カリウムや食物繊維も豊富であるため、生活習慣病予防にぴったりな野菜です。
■かぼちゃ
かぼちゃにはビタミンが豊富で、特にビタミンA・C・Eがたくさん含まれています。抗酸化作用で生活習慣病予防や美肌効果にも期待できます。また、血を作る働きを持つ葉酸、タンパク質の代謝を助け、髪や爪、肌や筋肉をつくるビタミンB6、ストレスから身体を守るパントテン酸などといった、ビタミンB群も豊富です。