くらし 島の四季彩 サトイモ(サトイモ科)

漢字表記:里芋
別名:タイモ(田芋)、ハタイモ(畑芋)
原産地:インド東部~インドシナ半島
栽培適地:高温多湿で、日当たりの良い環境
繁殖法:株分け
食料文化圏としてタロイモ文化圏(別称では根栽農耕文化圏:スリランカ・インド東部~インドシナ半島~オセアニア北部~太平洋諸島)のタロイモ類でもっとも重要な位置にあるのがサトイモです。元来、有毒植物がほとんどであった中から、選抜・育種して、食料として適した形質のものが今日栽培されているサトイモです。日本への伝来は非常に古く、縄文時代あるいは稲作以前ではないかとさえ言われています。しかし、同じイモ類でもサツマイモの伝来により、栽培法・収量や収穫後の調理の手間などから、現在では脇役的存在となってしまっています。開花結実がきわめてまれで育種が困難なこともあり、品種数は多くありません。品種としては、子いも用、親子兼用・親いも用・葉柄用品種などに分けられます。
写真・資料提供:香月茂樹さん(元薬草試験場長)