くらし 毎月10日屋久島の魚を食べる日

本町の魚のPRと魚食普及を図る事を目的として、毎月10日(いおの日)を「屋久島の魚を食べる日」として制定しています。魚食普及の取り組みとして、お魚マイスターアドバイザーの川東繭右さんが旬の水産物を紹介します。

■イセエビ
9月になると、イセエビ漁が解禁になります。刺し網漁という、イセエビの通り道に幕のような網を仕掛ける方法です。
屋久島ではおもに3種類のイセエビが水揚げされており、赤と呼ばれるイセエビ、細い触角の紅白の縞模様が目印のカノコイセエビはブチ、体色にやや青みがあり、脚に白い縞が入っているシマイセエビは青と呼ばれています。お値段も、赤、ブチ、青の順に高く、おいしさもそれに比例しているとか。以前3種並べて食してみましたがどれも等しく美味しく、これぞエビ界の王者!と唸った覚えがあります。屋久島では生きている状態で取引され、島内の鮮魚店でも水槽に入っている姿を見ることができます。
イセエビは近年減少傾向にあり、許可を得ている限られた漁師のみが捕獲することを認められていることから、島内の魚介類ではトップクラスのお値段です。漁期は4月末まで。握り寿司、エビチリ、エビマヨ、イセエビフライ、頭や殻はみそ汁やスープの出汁にと、記念日やここぞという日には、1匹丸ごと余すことなく存分に味わっていただきたいです。