文化 壺屋焼物博物館

※臨時休館中3月31日まで

■所蔵資料紹介
『琉球古典焼 線彫花鳥文壺(せんぼりかちょうもんつぼ)』
本作は琉球古典焼を創始した黒田家一門の一人、黒田英氏(くろだえいし)の作品で、表面に線を彫り模様を描く線彫りという技法で、胴部には鳥や草花、肩と底部外面には幾何学文が描かれています。やわらかいクリーム色の白化粧に、酸化コバルトの青、飴釉(あめゆう)の茶色の濃淡で加飾されています。琉球古典焼には「琉球」の陶印が多く見られますが、これは底部に「琉球荘 英氏作」のサインがあり作者が特定できる希少な資料です。
黒田家は関西出身の理平庵(りつへいあん)を当主とし、戦前沖縄・波の上に店舗「琉球荘」を構えていました。そこでは県外移出用や土産用の品を製造するため、黒田氏が焼物の図案を考案し、壺屋の陶工に依頼し製作していました。図案は南国・沖縄をイメージしたエキゾチックな図柄が多く、ラッパを吹く人物のエジプト文や魚文(ぎょもん)、龍や進貢船などの図柄が考案され、県外で人気を集める現在の壺屋焼の文様に影響を与えています。(総高30.3cm 最大幅12cm 口径9cm 底径10cm)
※詳しくは本紙をご確認ください。