- 発行日 :
- 自治体名 : 沖縄県北谷町
- 広報紙名 : 広報ちゃたん 2025年4月号
■3 協働のまちづくりと行財政運営
協働のまちづくりにおいて重要となる町民と行政との情報共有の推進につきましては、情報公開に積極的に取り組み、町政に関する情報を町民が容易に得ることができるよう、町公式ホームページ、広報ちゃたん、広報無線に加え、ソーシャルメディア等新たな媒体を活用した情報共有を推進してまいります。
また、町民ニーズ等を踏まえた行政サービスの提供を推進するため、町政に対する意見等を広く収集し、寄せられた意見の検証結果等の公開と広聴活動の充実に努めてまいります。
行政運営につきましては、社会全体のデジタル化に取り組む国の動きを踏まえ、住民サービスの向上と事務の効率化を目指し、全庁横断的に自治体DXを推進してまいります。具体的には、窓口の混雑緩和のためオンライン申請の拡充や各種手続きの簡素化を推進してまいります。さらに、関係市町村との情報システムの共同運用など、効率的・効果的な行政運営のための広域行政を推進し、地域全体のサービス向上に努めてまいります。
財政運営につきましては、高齢化の進展等に伴う社会保障給付の増加、制度改正や社会情勢の変化に伴う人件費の増加及び物価高騰など多くの課題を抱えております。
自主財源の根幹をなす町税につきましては、適正かつ公平な課税と、収納手段の充実、納税者の期限内納付の理解促進を図り、徴収率の更なる向上に向けた取組を推進してまいります。
また、日本復帰を契機として、昭和50年代に整備した公共施設等の更新時期を集中して迎える状況にあり、更新費用及び維持管理費並びに維持補修費の増加等が見込まれております。
この課題に対しては、「北谷町公共施設等総合管理計画」に基づき、長期的な視点をもって公共施設の更新・統廃合・長寿命化を図るとともに、施設整備や更新時には、従来の固定観念にとらわれることなく、柔軟な発想を持って、財政圧縮効果と民間事業者のアイディアを活かした民間活力の導入可能性について積極的に検討してまいります。
老朽化が進行している商工業研修等施設及び老人福祉センターについて、「北谷町上勢頭地区公共施設複合化基本計画」を踏まえ、シルバーワークプラザなどの周辺施設も含めた町有地全体の効率的・効果的な活用に向けた取り組みを進めてまいります。
令和6年度は、本町主要観光地であるアメリカンビレッジに隣接する北谷公園において、サンセットビーチの改良事業の推進、温水利用型健康運動施設「ちゅらーゆ」の更新に民間事業者のアイディアやノウハウを取り入れ、経費削減と更なる賑わい創出を目的としてPark-PFI制度を活用した事業者の公募の手続きを進めてまいりました。今後も引き続き取り組みを推進してまいります。
水道事業及び下水道事業を運営している公営企業会計部門につきましては、策定した経営戦略の検証・見直しを通して、中・長期にわたる経営状況の把握・分析を行うとともに健全で持続的な事業運営を確保できるよう、経営状況の安定化に向け取り組んでまいります。
今後も厳しい財政状況が続いていきますが、持続可能な財政運営を行うため、効果的な予算配分の実施等、財政の健全化を推進するとともに、各施策の実施にあたっては、PDCAサイクルを念頭に、DXの取組による事務の効率化、既存事業の見直し、職員の適正配置など、社会経済情勢の変化、多様化する町民ニーズを的確に捉え、必要性及び費用対効果等を十分に考慮したうえで取り組んでまいります。
令和7年3月4日
北谷町長 渡久地政志
施政方針全文は北谷町公式ホームページをご覧ください