くらし 令和7年度 施政方針(5)

4 「豊かで活力のあるまちづくり」について
(1)農林水産業の振興
生産者の高齢化や担い手不足により厳しい状況にあるさとうきびについては、古株更新補助や優良種苗の普及、病害虫防除や作業効率化の推進などに取り組み、生産性の向上に努めます。
園芸作物については、生産農家の経営基盤の安定化のため、収益性の高い品目の栽培や品質の向上と安定出荷を推進するとともに、病害虫防除等の補助や農業用機械の貸し出しを行います。
畜産業については、子牛生産農家の経営基盤の安定強化を図るため、優良種畜導入補助等を実施するとともに、関係機関と連携しながら飼育技術向上の支援を行い、生産性の向上に努めます。
今後の農業振興にあたっては、耕作放棄地や遊休地の解消及び担い手の確保のため、新規就農者の育成に取り組みます。また、認定農業者等が円滑に農業経営を行えるよう、農地の集約・集積化に取り組みます。
西原さわふじマルシェでは、農業従事者、加工業者、販売業者等の相互発展を図るとともに、地産地消及び観光振興を推進し、本町の産業振興と地域活性化に努めます。
水産業については、引き続き与那原・西原町漁業協同組合と連携し、漁業者の経営安定を図るため、漁具倉庫の整備に対する支援を行い、漁業の振興に努めます。

(2)商工業の振興
町商工会と引き続き連携し、物価高騰の影響が続く地域経済の回復に向け、地元企業への公共事業の優先発注、町産品優先使用に努めます。
雇用については、町雇用サポートセンターによる相談体制を継続し、求職者一人一人に寄り添った支援を行います。また、町内企業の求人ニーズを掘り起こし、雇用創出に努めます。

(3)観光振興
町観光まちづくり協会と引き続き連携し、西原さわふじマルシェを拠点とした賑わいを創出するとともに、新たな観光ツール開発・活用を促進し、本町のさらなる活性化を図ります。
また、大型MICE施設建設計画を踏まえ、引き続き事業主体である県や東海岸地域サンライズ推進協議会の構成町村と連携した広域的な取組を推進します。

(4)都市基盤施設の整備
町道整備事業については、東崎兼久線、兼久安室線、兼久仲伊保線、呉屋安室線などの道路整備に取り組みます。
災害防除対策事業については、棚原1号線の道路危険箇所対策に取り組みます。
橋梁老朽化対策事業については、桃原池田線、小那覇線、我謝与原線の橋梁長寿命化修繕事業に取り組みます。
西地区土地区画整理事業については、関係者の協力を得ながら着実な進捗に努めます。
また、国道329号西原バイパスの整備に伴い移転を余儀なくされる企業の移転先地確保のため、小那覇工業地区の工業用地の拡大に向け取り組みます。
さらに、小那覇工業地区、徳佐田地区、幸地地区においては関係地権者と協力し、土地区画整理組合を設立し、事業化に向け取り組みます。
沖縄県が進める大型MICE施設建設事業については、関係機関と連携を深め、可能な限り早期の再入札公告が実施されるよう促進します。
また、後背地にあたる小那覇地区について、今後のマリンタウンMICEエリアとの連携を見据えながら、町の魅力を高めるため、観光商業地域としての都市基盤整備を検討します。
公園については、既存照明のLED化を進め利用環境の充実を図ります。また、利用者の多い、イルカ公園(東崎都市緑地)、東崎公園をはじめとする各公園施設の遊具等の安全点検及び維持管理に努めます。

(5)公共交通の充実
地域公共交通の課題の解消や新たな公共交通施策の検討に取り組むため立ち上げる「西原町地域公共交通協議会」において、関係機関と合意形成を図りながら地域にとって望ましい公共交通サービスの姿を描く「西原町地域公共交通計画」の策定に着手し、現状把握やニーズ調査等を実施します。