くらし 地方のかがやき 福島県 福島市(1)

■こどもを笑顔にする実(み)・湧(わく)・満(まん)・彩(さい)
福島市は、福島県の県庁所在地であり、東北地方の玄関口としても重要な役割を果たしているまちです。市の中心部には信夫山がそびえ、周囲を吾妻連峰や安達太良山などの山々に囲まれ、四季折々に美しい自然の景観を楽しむことができます。果物の産地としても知られ、モモやリンゴ、ナシなどの生産が盛んで、「くだものの宝石箱」として全国に名を馳せています。
また、市内には飯坂温泉や高湯温泉、土湯温泉といった名湯が点在し、多くの観光客を魅了しています。文化面では、昭和の偉大な作曲家・古関裕而の出身地として知られ、NHKの朝ドラ『エール』の舞台としても話題になりました。さらに、夏の風物詩である「福島わらじまつり」や、ユニークな見た目と味で人気の「円盤餃子」なども魅力のひとつです。
近年は、誰ひとり取り残さないデジタル化や子育て支援に力を入れ、市民が安心して暮らせるまちづくりを推進しています。

◇果物のまち
「くだものの宝石箱」とも呼ばれる福島市。盆地特有の気候と風土を生かし、モモの「あかつき」をはじめ、ナシの「幸水」やブドウの「巨峰」、リンゴの「サンふじ」など、季節ごとに新鮮な果物が楽しめる。

◇温泉のまち
福島市には「飯坂温泉」「土湯温泉」「高湯温泉」のふくしま三名湯がある。飯坂は歴史ある街中の湯、土湯は自然豊かな静かな湯、高湯は白濁の硫黄泉が特徴。いずれも個性豊かで魅力的な名湯がそろっている。

◇景観のまち
福島市では四季折々の美しい景観が楽しめる。春には信夫山や花見山が桜で彩られ、夏には吾妻連峰の緑が鮮やかに広がる。秋になると磐梯吾妻スカイラインから紅葉のパノラマが望め、冬には温泉地周辺が雪景色に包まれる。

◇円盤餃子
戦後、満州から引き揚げた人々が伝えた餃子文化が起源とされる。餃子を円形に並べて一度に焼き上げ、そのまま皿に盛り付ける独特のスタイルが特徴。

◇旧堀切邸
飯坂温泉にある江戸時代から続いた豪農・豪商の旧家で、県内最大・最古の土蔵「十間蔵」など、歴史的価値の高い建物が現存する。邸内には足湯・手湯も。

◇古関裕而記念館
福島市出身の作曲家でNHKの朝ドラ『エール』のモデルにもなった古関裕而の功績をたどる施設。映像や音楽、展示などでその世界観を体感できる。

◇ふくしまの水
福島市の水道水をボトリングした「ふくしまの水」。深い山々が育む清流・摺上川(すりかみがわ)を水源とし、水質の面で非常に恵まれている。

◇信夫山(しのぶやま)
御山(おやま)とも呼ばれる福島市のシンボル。桜や紅葉の名所として知られ、遊歩道や展望台も整備されており、四季折々の自然が楽しめる。

◇いかにんじん
県北部で親しまれる郷土料理。細切りのスルメイカとにんじんを醤油やみりんで漬け込んだ素朴な味わい。

◇UFOふれあい館
UFO に関する資料や目撃情報を展示するユニークな施設。隣接するUFO物産館では地元グルメや土産も充実している。

◇福島わらじまつり
毎年8月上旬に開催される夏の祭り。日本一の大わらじを担いでの練り歩きや、わらじ音頭などが見どころで、市民の熱気と活気あふれる伝統行事として親しまれている。

※写真は本紙をご覧ください。

◎Fukushima-City Profile
福島県の北に位置する福島市は、西は吾妻連峰、東は阿武隈高地に囲まれた地で、中央部には信夫山がある。古くは養蚕と阿武隈川の舟運で栄えた小さな城下町で、市制施行は明治40年(1907年)。

人口:270,536人(令和7年3月1日現在)
面積:767.72平方キロメートル
【URL】https://www.city.fukushima.fukushima.jp/

■暮らしやすい“ちょうどいい”まち
福島市は水が豊かで四季折々の花や果物が楽しめ、3つの温泉地があります。自然と都市機能が調和した“ちょうどいい”まちが魅力です。
市は業務改革を軸にデジタル化を推進し、高齢者同士の助け合いによるデジタル活用も支援しています。また「子どものえがお条例」を制定し、子育てを地域全体で応援しています。暮らしやすさから移住者も年々増加中です。

福島市長 木幡 浩(こはた ひろし)