くらし 令和6年度水道・下水道事業会計の決算

いつでも安全で安心して利用できる強靭(きょうじん)な上下水道を目指して
決算は9月4日開会の市議会定例会で審議されています。

■水道事業会計の決算
▽おいしい水道水を安定供給するための収支
収入は44億5452万円(前年度比0.7%増)、支出は38億5428万円(同2.6%増)で、6億24万円の黒字となりました。人件費や物価の上昇に伴う浄水場の設備点検委託料の増加などにより、黒字額は前年度と比較して減少しました(同10.4%減)。なお、黒字分は借入金の返済や施設の更新などに使用する予定です。

▽水道施設や水道管を整備、更新するための収支
収入は9億5644万円(同16.7%増)、支出は31億688万円(同0.8%増)です。収入の不足分は施設を更新するために備えていた財源で補てんしました。

おいしい水道水を安定供給するための収支

水道施設や水道管を整備、更新するための収支

▽水道事業会計の主な取り組み
・上下水道お客様センターの開設
・上下水道料金収納業務等の包括委託の実施
・新たな水道管の整備や老朽化した水道管の更新
・地震対策として、稲田浄水場配水池へ緊急遮断弁を設置(右写真)
・中島配水場および帯広の森減圧弁室の設備機器の更新(令和4~6年度)―など

■下水道事業会計の決算
▽汚れた水を集めてきれいにするための収支
収入は52億769万円(前年度比0.2%減)、支出は45億7011万円(同0.4%減)で、6億3758万円の黒字となりました。十勝川浄化センターの維持管理負担金の減少などにより、黒字額は前年度と比較して増加しました(同1.9%増)。なお、黒字分は借入金の返済や施設の更新などに使用する予定です。

▽終末処理場や下水道管を整備、更新するための収支
収入は11億3888万円(同12.6%減)、支出は25億1213万円(同21.5%減)です。収入の不足分は施設を更新するために備えていた財源で補てんしました。

汚れた水を集めてきれいにするための収支

終末処理場や下水道管を整備、更新するための収支

▽下水道事業会計の主な取り組み
・新たな下水道管の整備や老朽化した下水道管の更新
・十勝川流域下水道事業への汚水処理統合に向けた帯広川下水終末処理場の施設改修
・浸水被害があった地域を優先した雨水管の整備(右写真)
・合併処理浄化槽の設置―など

水道事業会計・下水道事業会計の収支は消費税を含みます。
※減価償却費:施設が古くなり価値が減った分を費用として換算したもの。

■これからの水道・下水道
令和6年度の決算は、水道事業会計、下水道事業会計ともに純利益を確保するなど、健全経営を維持できました。
しかし、今後は人口が減少し、水道料金・下水道使用料収入の減少が見込まれる一方、多くの老朽化した施設などの更新が必要となります。
今後も生活に必要不可欠な上下水道サービスを安定供給するため、中長期的な視点に立ち、上下水道ビジョンや経営改善プランの取り組みを進めていきます。また、経営の効率化により健全な企業経営を維持するとともに、計画的な施設の更新や、災害に強い施設づくりなどを行っていきます。

問合せ:上下水道部総務課(市庁舎水道棟2階)
【電話】65・4212