くらし 【男女共同参画コーナー】ひゅ~ら〜Human Love〜

■子どもの未来、みんなで守りませんか?

◆最近よく聞く「子どもの貧困」という言葉。実際にどのような状態を指すのかご存知ですか?
日本では2021年時点で子ども(17歳以下)の約11.5%が相対的貧困状態にあり、9人に1人の子どもが生活や学びに困難を抱えていると言われています。特にひとり親家庭ではその割合が44.5%と高く、子育てと生活の両立が大きな負担になっています。

▽子どもの貧困って
貧困には大きく分けて2つの種類があります。1つは食べ物や住む場所さえ十分に得られない「絶対的貧困」で、主に発展途上国で問題となっています。
一方で、日本のような先進国で課題となっているのが「相対的貧困」です。これは、その国や地域水準と比較して困窮した状況を指します。

▽暮らしへの影響
相対的貧困の環境で育つ子どもは、栄養バランスのとれた食事が学校給食だけという状況におかれたり、経済的な理由で高校や大学への進学を諦めざるを得なかったりする場合があります。これは、子どもたちの成長や将来の可能性を狭める大きな要因となってしまいます。

▽網走市の取り組み
このような課題に対し、網走市では子どもたちの成長を社会全体で支えるという考え方のもと、令和5年度から小中学校の給食費を無償化しました。これは子育て世帯の負担を減らすだけでなく、栄養のある食事を全ての子どもたちに保障するという、大切な取り組みです。

▽私たち一人ひとりができること
子どもの貧困は、家庭だけの責任ではありません。社会全体で支え合い、解決していくことが必要です。行政の取り組みに加え、私たちにもできることがあります。「地域の子育て支援活動に関心を持つ」「身近な人と話をしてみる」など、些細なことから始めていきましょう。例えば市内の福祉活動について調べてみたり、フードドライブなどの活動に参加してみたりすることも、具体的な支援の一つです。
子どもたちが安心して笑顔で成長できるまちをつくるために、私たち一人ひとりができることを考えてみませんか。

問合せ:網走市男女共同参画プラン推進会議編集委員