くらし 119番通報と救急業務の新しい取り組みが始まります

消防・救急の現場でより迅速で的確に対応するために新しい取り組みが始まります。札幌圏消防指令センターの共同運用とマイナ救急の開始によって、これまで以上に市民の安心と命を守る体制が強化されます。

■札幌圏消防指令センターの共同運用
~9月16日(火)以降、江別市からの119番通報を受付~

札幌圏(札幌市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村)のすべての119番通報が、札幌圏消防指令センターに集約されます。これに伴い、9月16日(火)以降、市内からの通報は札幌圏消防指令センターに繋がります。札幌圏消防指令センターは複数の市町村から通報を受けるため、通報している場所を知らせるときは「江別市」から伝えてください。なお、消防車や救急車はこれまでと変わらず、市内の消防署から出動しますので、現場への到着時間は変わりません。
共同運用により、消防隊・救急隊の効率的な運用や、消防指令業務を行っていた職員の再配置による消防力の強化、指令センターを共同で一括整備することによる整備費用の大幅な削減が期待されます。

・札幌圏消防指令センターの119番通報のイメージ図

▽check
119番通報時、住所は「江別市」から伝えてください

■映像通報システムの運用が始まります
札幌圏消防指令センターには、通報者と指令員が映像の送受信を行うことができる「映像通報機能」が備わっています。これにより、音声による119番通報に加え、映像で傷病者の状態や災害現場の詳しい状況を把握できるようになるため、迅速・的確な消防・救急活動につながり、救命率の向上が期待できます。また、指令員が映像を見ながら応急手当のアドバイスを行うことも可能になります。
災害が起きたとき、消防指令センターからの依頼で通報者がスマートフォンで災害現場の撮影をしていることがありますので、周囲の皆さんにはご理解とご協力をお願いします。

問合せ:消防本部 総務課
【電話】382-5432

■あなたの命を守るマイナ救急
10月1日(水)からマイナ救急の実証事業が江別市内で始まります。普段からマイナ保険証(健康保険証の利用登録がされたマイナンバーカード)を携行して、緊急時に備えましょう。

●マイナ救急とは
救急車の到着時、救急隊員が傷病者のマイナ保険証をカードリーダーで読み取ることで、救急活動に必要な医療情報などを正確に把握し、搬送先の病院の選定などに生かす取り組みのことです。昨年度一部の地域で行われた実証事業が、今年度から江別市でも始まります。

▽こんなことが分かります
・あなたの病歴
・病院の受診歴
・お薬の処方歴

▽期待される効果
・正確な情報の把握と伝達
・医療機関の事前準備
・円滑な搬送適切な処置

●マイナ救急を利用するには
マイナンバーカードの取得とマイナ保険証の利用登録が必要です。
※マイナ保険証をお持ちでない場合でも救急車の利用は可能です

▽マイナンバーカードの申請
郵送またはパソコン、スマートフォンなどで申請できます。
申請に必要な書類が手元にない場合は戸籍住民課または大麻出張所で本人確認後にお渡しします。必要書類の郵送を希望する場合は、戸籍住民課へお問い合わせください。
※各公民館などで申請サポートを実施しています。本紙掲載の二次元コードからご確認ください

問合せ:戸籍住民課
【電話】381-1146

▽マイナ保険証の利用登録
マイナンバーカード取得後に、次のいずれかの方法で健康保険証としての利用登録ができます。なお、利用登録には4桁の暗証番号が必要です。
・パソコン、スマートフォンなど
・カードリーダーが設置された医療機関、薬局の受付、セブン銀行ATM
・国保年金課や大麻出張所の窓口

●あって良かったマイナ救急
▽事例1 職場で同僚が倒れた
心肺停止状態
通報者は倒れた同僚の医療情報などを把握していない

マイナ保険証を活用

既往歴で脳梗塞、高血圧、大動脈疾患があることを確認し、搬送先の医療機関へ連絡

到着前に医療機関へ既往歴を伝えられたため、緊急手術を行うことができ、一命を取り留めた

▽事例2 実家へ帰省中に倒れた
食事中に意識を失った
本人はお薬手帳を実家に持ってきていない

マイナ保険証を活用

かかりつけ医から処方されている薬剤情報や通院履歴を確認し、搬送先の医療機関に連絡

円滑な搬送と適切な処置をすることができた

●マイナ救急の流れ
119番通報時に、指令員が通報者にマイナ保険証の準備を依頼する

傷病者が情報閲覧に同意する
※意識不明など同意を得られない傷病者が情報閲覧に同意する状況で、生命・身体の保護のため必要があると救急隊員が判断した場合、同意なしで医療情報などを閲覧することがあります

救急隊員がマイナ保険証を読み取り、傷病者の医療情報などを閲覧する

適切な処置や医療機関への円滑な搬送につながる

問合せ:消防本部 警防課
【電話】382-5431