くらし 決算からみる名寄市のすがた(1)

令和5年度の決算がまとまり、令和6年第3回市議会定例会で認定されました。
今回の特集では、令和5年度の決算概要と今後の市の財政運営の課題についてお知らせします。

令和5年度の決算状況をお知らせします。市では健全な財政を基調としながらも、喫緊の課題解決に対し、力強くスピード感を持って取り組むため、さまざまな分野において事業を実施しました。皆さんから納めていただいた税金など、市に入ったお金がどのように使われたのか、決算の状況と財政状況を中心にご紹介します。
※一般会計…地方公共団体が市税や地方交付税などを財源として、福祉や教育などの行政サービスを行うための「行政運営の基本となる会計」のこと

■一般会計決算(歳入)
一般会計の歳入は、は247億6,657万9千円となり、前年度に比べ4億285万5千円の増となりました。主な増加内訳は、繰入金で減債基金を4億円、公共施設整備基金を2億8,739万円、合併特例振興基金を1億9,934万円繰り入れたことなどから、対前年度比49.8%増の12億3,352万8千円となりました。また市債では、認定こども園等整備事業や名寄中学校整備事業、給食センター整備事業の増などにより、対前年度比31.2%増の24億4,715万2千円となりました。

市税…市民税、固定資産税など
地方交付税…どの地域に住む住民にも一定の行政サービスを提供できるように国から交付されるお金
国・道支出金…児童手当、生活保護費や道路、公営住宅建設に伴う負担金など
市債…主に公共施設整備のための長期の借入金
繰入金…基金(貯金)の取り崩し
その他…使用料、利用料、寄付金など

■令和5年度の主な事業
・認定こども園等整備事業…10億4,936万7千円
・智恵文小中学校整備事業…4億2,272万8千円
・給食センター施設改修事業…1億7,830万6千円

■一般会計決算(歳出)
一般会計の歳出は、243億3,099万8千円となり、前年度に比べ3億2,447万8千円の増となりました。主な増加内訳は、維持補修費での修繕料と除排雪経費の増から対前年度比9.8%増の9億6,621万1千円となりました。普通建設事業費では、認定こども園等整備事業、名寄中学校整備事業、給食センター施設改修事業の増などにより、対前年度比9%増の32億6,907万1千円となりました。

民生費…高齢者、障がい者、児童福祉、保育所や生活保護費などに要する経費
衛生費…各種予防接種、保健業務や墓地、火葬場、ごみ収集などに要する経費
農林業費…農業、林業、畜産業などに要する経費
商工費…中小企業支援、商工業の振興、観光などに要する経費
土木費…道路、河川や市営住宅に要する経費
消防費…消防業務に要する経費
教育費…小中学校、市立大学、文化センター、社会教育施設などに要する経費
公債費…市債(借金)の償還金
その他…庁舎管理、バスなどの地域交通、選挙や市議会などに要する経費

■特別会計・企業会計
※特別会計…特定の事業やサービスを提供するために、利用者からいただいた保険料や使用料などを財源として事業を運営するために設けられた会計のこと
※企業会計…自ら事業を行い、その事業で得た財源で運営する、民間企業と同様の経理をする会計のこと
(単位:千円)