くらし [特集]~あなたの大切なまちや人を自分の手で守りませんか~消防団員を募集しています(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道滝川市
- 広報紙名 : 広報たきかわ 令和7年11月号
皆さんは、消防団とはどのような組織か知っていますか。
消防団とは、地域の人で構成される組織で、火災発生時の消火活動や、災害発生時には救助活動や避難誘導などを行っています。
滝川市には女性分団も合せて8つ(12月1日から統合により7つ)の分団があり、96人(10月1日現在)の消防団員が日々活動しています。
消防団と聞いて、「火災現場で危険な作業が多いんでしょう?」「ボランティア活動なのかな?」と思う人もいるかもしれません。
今回の特集では、地域を守る消防団について詳しくお伝えします。
■消防団の活動
◇火災、風水害、地震発生時の出動・捜索
消防団は、市内で大きな火災が起こった際の消火活動の後方支援を行うほか、風水害等が発生した場合は、河川水位の警戒や浸水被害に備えて土のう積みを行います。
地震が発生した際や、山で遭難者が出た場合には、捜索・救助活動を行うなど、さまざまな火災、風水害、地震発生時の出動・捜索災害対応を行います。
消防団員への出動要請は強制ではなく、出動できる人が、できる時にやるというものが基本です。
◇火災防ぎょ訓練 月例訓練
消防団は、火災や災害が発生した時に備えて、毎月訓練を行っています。
訓練では、消火のために必要な技術を磨いています。
◇消防出初式
火災予防意識の普及のために、毎年1月初旬に行われる新春の恒例行事です。
出初式では、消防団員が行う伝統的な登梯の演技が披露されます。
◇救命講習
万が一の事態が目の前で起きたとき、救急隊が到着するまで適切に対処いただくため、応急手当の方法や、AEDの使い方などを教える講習会を行っています。
◇火災予防運動 歳末警戒
各家庭を訪問し、住宅用火災警報器などが適切に設置してあるか点検したり、防火指導を行ったりして、防火意識を高めるための広報活動を行います。
■滝川消防団の行事
消防団の1年は、どういった行事があるのでしょうか。
主なイベントをピックアップして紹介します。
◇4・10月 春・秋の火災予防運動
空気が乾燥し、火災が発生しやすくなる春と秋に、火災の発生防止と被害軽減のため、街頭啓発や住宅用火災警報器の点検を行います。
◇6月 消防演習
消防団が日頃の訓練の成果を発揮し、地域を守るための力を確認するイベントです。
本番さながらの放水訓練などが披露されます。
◇8月 防火フェスティバル
消防の活動を多くの方に知ってもらうためのイベントです。
放水体験や、なりきり消防士など楽しい催しがいっぱいです。
■密着 消防団の訓練
消防団は、いつどこで起こるか分からない火災や災害などに備えて、日々の訓練は欠かせません。
では、消防団はどのような訓練をしているのでしょうか。第一分団の訓練を取材しました。
1 防火服に着替え、点呼をとって訓練開始。分団長から訓練内容の説明を聞き、団員は素早く準備に取り掛かります。
2 消火活動を行うための、放水訓練です。消防職員の指導の下、一人が的を狙って放水し、もう一人がホースを支えてサポートします。
3 消防職員から、ポンプ車にホースをつなぐ際の説明を受けています。効率よく消火活動を行うためには、正しい器具の操作が欠かせません。
訓練は月に1回の頻度で行っています。
消防団員は、日中仕事をしている人が多いので、19時から訓練を開始します。
消防職員や先輩の団員から、消火方法など丁寧に教えてもらえるので、初心者でも安心して訓練に参加することができます。
■消防団の活躍の現場から
実際に消防団は、現場でどのような活躍をしているのでしょうか。
近年では、飲食店ビル火災や工場での火災、住宅火災の際に消防団員に招集がかかりました。
現場では延焼防止のための放水や、消火栓から水を引っ張ってくるなど消防士の後方支援を行い、これらの火災は無事に鎮火することができました。
