- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道北広島市
- 広報紙名 : 広報北広島 2025年4月1日号
令和7年度の予算が市議会第1回定例会で可決されました。予算の概要と主な事業をお知らせします。
●令和7年度予算が決定
昨年は、北海道ボールパークFビレッジに約419万人が訪れ、北広島市ににぎわいと活気をもたらしました。誘致の表明以来、一貫して人口の社会増が続くなど、ボールパーク構想がもたらす新たな価値や効果がさまざまな分野で表れてきています。このタイミングを逃すことなく、目指す都市像である「希望都市」「交流都市」「成長都市」の実現に向けて、まちづくりを進めていきます。
令和7年度は6月に市長選挙が行われることから、市政運営の基本となる義務的および経常的な経費を主とした骨格予算としました。一方で、行政の継続性や緊急的な課題への対応などを行う必要があることから、計画的に実施している継続事業や物価高騰対策などの予算を措置しました。
福祉・健康については、母子保健や児童福祉などの連携・協働による包括的な支援体制を強化するため、全ての妊産婦や子育て世帯、子どもに対し一体的に相談支援を行う「子ども家庭センター」を設置するほか、65歳以上の方に対する帯状疱疹(ほうしん)ワクチンの定期接種に係る費用の一部助成を行います。
教育については、西部小学校を活用した義務教育学校の設置に向け、基本構想と基本計画を策定するほか、学校ICT環境整備では、学びの質の向上と校務の効率化を図るため、令和2年度に整備した学習者用コンピューターやネットワーク機器のほか、小学校の大型提示装置の更新を行います。
安全・生活については、石狩管内の消防力を強化するため、10月からの札幌圏消防通信指令の全面共同運用に向けた準備を進めるほか、道路維持作業車の更新や、デジタルを活用した、バス路線や通学路などの除雪体制の充実を図ります。
都市基盤については、輪厚三島線や大曲工場1号支線などの道路整備や、泉2号陸橋などの補修工事や天使歩道橋などの補修設計など橋梁長寿命化の取り組みを進めるほか、JR北広島駅西口周辺エリア活性化のため、居住交流施設などの整備を進めていきます。
ボールパーク構想の推進については、市内各地区との往来や、周辺住民や北海道ボールパークFビレッジの来訪者などの利便性の向上を図るとともに、JR北広島駅周辺と連担性を持った利便性の高いまちづくりに向け、引き続き新駅と周辺施設の整備を進めていきます。
物価高騰対策については、市立保育所、私立幼児教育・保育施設、市立小・中学校の給食費の食材高騰分について支援などを行うほか、市内消費を喚起するとともに、Fビレッジの経済効果を市内事業者に波及させるため、プレミアム付きのキャッシュレス決済キャンペーンなどを行います。
●総合計画の中間見直し
令和7年度は、市民の皆さんと共に作成した第6次総合計画の折り返しの年であり、これまでの取り組みの検証を行うとともに、時代の潮流や社会経済情勢を踏まえ、必要に応じて計画の見直しを行います。
今後5年間の計画推進に向け「自然と創造の調和した豊かな都市」をまちづくりのテーマに、誰もが希望を持ち、自分らしく生き生きと暮らすことができる、安全で安心なまちづくりに全力で取り組んでまいります。
北広島市長 上野 正三