くらし 令和7年度 教育行政執行方針(3)

■潤いのある生涯学習の推進
三点目は、「潤いのある生涯学習の推進」についてです。
社会教育活動やスポーツ活動を通じた人づくり・つながりづくりは、地域づくりに直結するものであり、その重要性はますます大きくなっています。
社会の変化に対応できる知識や力を身に付けていただくため、地域課題や学習ニーズを踏まえた学びの機会を提供すること、そして、他者と学び合い、認め合う中で相互のつながりが形成されるよう支援していくことが必要です。
現在、学びの場として「公民館講座」「しかべふるさと講座」「しかべっ子教室」「シルバーカレッジ」「チャレンジスポーツ教室」などを開催しているところですが、これらを継続し、各世代に必要な知識と経験の習得、つながりづくりを支援してまいります。
また、学びの推進には、学習活動を支え、推進していく人材が不可欠であることから、社会教育委員やスポーツ推進委員、各関係団体と連携しながら、人材の発掘・育成に取り組んでまいります。
文化芸術の振興に向けては、生の芸術にふれていただく機会として「芸術鑑賞会」を開催するほか、文化団体と連携し、発表の機会の充実を図ってまいります。また、「しかべふるさと講座」を開催し、鹿部小唄などの地域文化の継承に努めてまいります。
読書活動の推進に向けては、「第4次鹿部町子ども読書推進計画」の計画期間初年度を迎えますので、町の読書推進委員を中心に、幼稚園、小・中学校とも協力し、必要な読書環境を整備してまいります。
スポーツの振興については、人生100年時代を健康で活力に満ちた心身で過ごしてもらうため、「する」「みる」「ささえる」「しる」といった多様な形でのスポーツへの参画を促し、町民の健康増進を図ることが重要です。
スポーツを知り、親しんでいただくため、各年代を対象とするスポーツ教室やスポーツ大会の開催、地元出身アスリートの応援、情報発信などに取り組んでまいります。
また、スポーツを行う人への支援として、スポーツ少年団など各種団体の活動を支援するとともに、「スポーツ振興補助金」を継続し、全道・全国規模のスポーツ大会の遠征費を助成してまいります。
社会教育活動、スポーツ活動を推進するためには、拠点となる中央公民館、町内スポーツ施設を適切に維持管理していくことが大切であることから、老朽化している設備の更新を行い、町民が安心して利用できる施設の運営を目指します。
以上、令和7年度の教育行政の執行に関する主な施策などについて申し上げました。
令和6年、本町の誇りでありヒーローである伊藤大 選手が、プロ生活4年目で過去最高の成績を挙げ、タイトルを獲得するなど、子どもたちに夢や希望を与え続けるとともに、我々大人までもが想像以上の活躍に胸躍らせ、自分事のように嬉しく、町としても大きな盛り上がりを感じる一年となりました。
そんな伊藤選手の圧倒的な活躍の中、本町の子どもたちも負けてはいませんでした。
小学生が陸上の全道大会において、上位入賞を果たすなど、もう少しで北海道の頂点という活躍をされました。
また、中学生が車いすバスケットボールの選手として、天皇杯という大きな大会で全道優勝を決め、全国大会へ出場し、惜しくも1回戦で敗れたとはいえ、大人の中に入って力強く戦う姿に、心からの感動とたくさんの勇気をいただきました。そして、鹿部町の明るい未来を確信しました。
教育委員会としても、日々頑張る子どもたちのため、日々笑顔で学ぶ子どもたちのため、そして全ての町民皆様のために、職員一丸となり、努力を惜しむことなく、全力で取り組んでまいりますので、町民皆様、町議会議員皆様のより一層のご支援とご協力を心からお願い申し上げ、令和7年度の教育行政執行方針といたします。