くらし 令和7年度 町政執行方針(6)

■歳入の確保
最後に各会計に関係する最も重要な歳入の確保について申し上げます。
町税は、健全な財政運営を図る上で、もっとも重要な自主財源でありますが、近年の人口減少に加え高齢化の進展などにより、主要税目であります町民税の課税客体数が年々減少の傾向にあります。
加えて、基幹産業であります水産業については、水揚げによって課税所得金額が大きく変動いたします。
令和7年度におきましては、町税全般にわたり前年度と比較しますと、給与所得額の増加などの影響から、わずかながら増収の見込みとなっておりますが、物価の高騰など依然として厳しい財政環境が続く中、納税されている皆様お一人おひとりが町税をきちんと納めるという自覚と責任を持っていただけるよう、引き続き課税の適正化に努めますとともに税負担の公平性に取り組み、安定した税収の確保に努めてまいります。
この方針を基に編成いたしました予算総額は、別表のとおりとなります。

北海道は、25年以上前、PRキャッチコピーに、「試される大地」を採用しておりました。
この度の北海道の執行方針では、「地域の『力』を高める」、「ポテンシャルを『形』にする」の二つの視点と「地域の発展と安全な暮らしの確保」、「産業の活性化に向けたポテンシャルの発揮」、「北海道の未来を拓く人づくり」の三つの柱を掲げております。
現在、北海道は再生可能エネルギーと食糧の大生産地として位置づけられ、次世代半導体関連産業の投資総額は5兆円とも言われております。
まさにその「ポテンシャル」を今、形にし、発揮しようとしております。
私たちが住む、ここ、みなみ北海道、道南は、その先頭に立とうと、構成市町がしっかりとスクラムを組み、その勢いが増してきております。
他の地域に頼らず、エネルギーや食糧を自前で調達でき、技術や人財、企業が集積する大地。
次は、私たちの力で「試される大地」から、全国、そして、世界から「頼られる大地、北海道」にしていかなくてはなりません。我が町、鹿部町もこの追い風に乗り、私たちの強みを生かし、先人が独立独歩の道を選んでくれたように、自主自立の精神を保ち、成長と進化を遂げ、持続可能なまちづくりに挑み、日本一魅力ある漁師町、日本一行ってみたい、住んでみたい漁師町を目指し、各世代が安心して暮らせる、あたたかくてぬくもりのあるまちづくりを着実に進めてまいりたいと考えております。
町民の皆さま、議員各位の更なるご支援とご理解を賜りますよう心からお願い申し上げます。
最後に各地で被災されました方々に心からのご冥福とお見舞いを申し上げますと共に、心穏やかに過ごせます日々が一日も早く訪れますよう心よりお祈りいたしまして、令和7年度の執行方針といたします。

▽別表 令和7年度予算総額