子育て 令和7年度教育行政執行方針(3)

4.地域全体で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進
こどもたちの安全と安心を守るために、計画的・効率的な長寿命化を図る学校施設等の整備を引き続き進めてまいります。森小学校、さわら小学校、砂原中学校については、冷房設備の設置工事を実施いたします。
森中学校長寿命化改修工事については、令和2年度から3年度にかけて「森中学校校舎・屋体改修工事調査設計業務委託」として施設劣化状況調査や工事内容の比較検討資料の作成等を実施したところですが、町内全ての学校の耐震化が完了するまでに時間を要し、その間、外的環境も大きく変化しているため基本設計の見直しを実施いたします。
森中学校スクールバスについては、老朽化していることから車両の更新を行います。なお、更新にあたっては、生徒数を考慮し小型化いたします。
町内の老朽化した教員住宅については、計画的に解体撤去工事を実施しております。令和7年度は、森川地区1棟1戸を実施いたします。
学校運営協議会は学校と地域をつなぐ重要な機関です。地域との連携や協働について学校運営協議会の活性化を推し進めてまいります。
通学路の安全確保と登下校の見守り活動、不審者対策等については、地域や関係機関との連携により、予防や点検活動に努めてまいります。

IV.社会教育推進の基本姿勢
「第4次森町社会教育振興中期計画」に基づき、町民の皆様が生涯を通じて自ら学び、多様な人たちとつながり合いながら、豊かで健やかな生活が送れるよう、ニーズを踏まえた学習機会・情報提供の充実を図り、魅力ある社会教育の推進に努めてまいります。

V.社会教育推進の主要な施策の展開
1.豊かな心とうるおいのあるまちを目指した社会教育の推進
町民の皆様の心豊かで生きがいのある生活に資するため、行事等の評価を行いながら、学び合いつながり合う魅力的な社会教育の推進に努めてまいります。
少子化をはじめとした家庭を取り巻く環境の変化に対応し、子育てに関する多様な学習機会を奨励するなど、家庭教育の充実に努めます。
地域資源を活用した体験活動、異世代間交流や異文化交流につながる活動を奨励し、青少年の社会性やボランティア精神、郷土への愛着と誇りを育み、社会への参加やまちづくりへの積極的な参画を支援してまいります。
二十歳を迎える方々の門出を祝すとともに成人の自覚を深めるため、参加しやすい成人式の開催に努めてまいります。
女性や高齢者の多様なニーズをとらえ、高齢化社会に即した学習機会や気軽に参加できる事業の工夫、高齢化・固定化しつつある各種団体への支援と育成に努めてまいります。

2.地域に開かれた文化・芸術活動と郷土文化の推進
文化・芸術活動は、人にゆとりとうるおいをもたらし、心豊かな生活の源泉となることから、文化協会や各種団体・サークルと連携した事業や発表・展示の場の機会創出を図ります。
サークル団体等に加え、個人での自主的活動が促進されるよう支援するとともに、質の高い優れた文化・芸術を幅広い世代に提供できるよう努めてまいります。
森町とゆかりのある静岡県森町、青森県外ヶ浜町との友好親善については、交流内容や方法の検討を進めながら継続してまいります。
文化財の保護については、有形・無形の文化遺産を次の世代に継承していくために、調査および保存と活用を進めるとともに、文化財の価値や内容について、発掘調査事務所を利用した展示や遺跡見学会、文化財講座、デジタル技術を活用した提示などを通じて、広く町内外へ発信してまいります。
国指定史跡鷲ノ木遺跡については、文化庁との協議を継続しながら、保存と公開を目的とした具体的な整備を進めてまいります。
また、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の関連資産となる鷲ノ木遺跡の見学機会の確保に努めるとともに、引き続き追加登録を目指し継続した取り組みを進め、受入体制の整備にも取り組んでまいります。

3.町史の編さん
森町と砂原町が合併し20周年となるのを機に、「新森町史」の編さん構想に着手し、発行年度や編さん内容等について検討を進めてまいります。