- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道森町
- 広報紙名 : 広報もりまち No.241 令和7年4月1日号
4.幅広いニーズに応える生涯学習拠点施設の充実
公民館は、地域活動や各種団体、サークル活動の拠点であると同時に、町民の皆様が生涯を通じて自ら学び、多様な人たちと学び合い、つながり合う生涯学習の拠点施設となるものです。
公民館・役場庁舎を軸とした複合施設建設の検討を進めているところですが、既存の社会教育施設の老朽化が進んでおり、適切な維持と運営を心掛けてまいります。
各種講座・サークル活動については、参加者の高齢化や減少が進んでいることから、町民の皆様の学習ニーズを的確にとらえ、楽しく安全に学ぶことができるよう、ライフスタイルに合わせた講座の企画・運営や情報発信に努めるとともに自主的な学習や各種団体・サークル活動の支援を強化してまいります。
5.図書館機能の充実による読書活動の推進
読書活動は、町民一人一人の学びを支援し、うるおいのある生活を育む一助となるものです。
森町の地域資料を始め、一般図書の蔵書管理について図書館システムを活用し、利用者の方の利便性向上と、見やすく分かりやすい図書情報の発信に努め、図書館運営の工夫を図ってまいります。
図書に親しむきっかけや自ら学ぶことができる環境づくりのため、ブックスタートの取り組みや幼稚園・学校・関係機関と連携した事業の実施とともに、「第4次子どもの読書活動推進計画」を基に、児童図書の充実、移動図書配本事業を継続します。
また、幼稚園や学校と図書館司書との連携を図り、こどもたちの感性や情操を育んでまいります。
6.健全な心身を育てるスポーツ活動の推進
近年、健康や体力づくりへの関心が高まるなか、町民の皆様が生涯にわたって心身ともに健やかな日々を過ごせるよう、誰もがスポーツを気軽に楽しむことができる環境づくりに努め、森町スポーツ協会や森町スポーツ推進委員会の協力を得ながら各種大会やスポーツ教室を企画し、スポーツの振興に努めてまいります。
所管する社会体育施設については、利用者が安全に施設を利用できるよう定期的な点検を行い施設整備等の必要性を見極めながら、適切な維持管理と保全に努めてまいります。
少年スポーツについては、次代を担うこどもたちが、スポーツを通じて異年齢と交流しながら団体活動を行うことで、心と体が健全に育まれる機会となるよう、スポーツ少年団活動等への奨励・支援に取り組んでまいります。
高齢者スポーツについては、高齢化の進行を踏まえ、健康で生きがいのある毎日を送りながら健康寿命の延伸につながるよう、老人クラブ連合会等と連携を図りながら、軽スポーツの普及・促進に努めてまいります。
VI.結び
「人生100年時代」と言われています。こどもたちがこれから歩む未来、そして私たち大人がどのように生きるか、長い人生を豊かに過ごすためには、「学び」が最も大切だと考えます。
かつては、学びが学校の中で終わり、社会に出たら自分の環境に関連する専門的な学びに没頭してきました。
しかし、社会は日々変化しており、新しい技術や情報がどんどん出現しています。変化の激しさが増す中では、学び続ける必要性が高まります。人生100年時代のマルチステージには、節目に応じた学び直しの機会も必要です。
学びは、単に知識やスキルを身につけることだけではなく、問題解決能力や、柔軟な考え方、人間関係を築く力など、人生のあらゆる場面で役立つ力を育むものです。
このような力を身につけるためには、自らが活動を通し、多様な人たちとつながり合い、学び合うことが必要です。一人一人が体験によって感じ、考え、学ぶ活動です。
こどもたちには、未来に対し希望を持ち、積極的に新しい挑戦に向かっていく力を身につけてほしいと願いす。
そのため、一層の公教育の充実を目指したいと考えます。
私たち大人も、学びを続けることで、新しい可能性の発見につながります。
森町の皆様が、積極的かつ自律的に学び続け、共に成長する環境づくりを目指したいと考えます。
教育はどんな時代でも変わらず大切です。地域全体でこどもたちを育て、様々な活動を通して共に学び合い、互いに支え合うことが、森町の未来を築くのだと思います。
森町教育行政の執行について、町民の皆様ならびに町議会議員の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。