- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道泊村
- 広報紙名 : 広報とまり 令和7年4月号
■第七 森林・鳥獣対策
森林対策につきましては、「森林環境譲与税」を活用した木製記念品「君の椅子」の贈呈など道産木材利用の普及啓発活動を引き続き実施するとともに、村内における森林所有者に対しての適正な森林管理に関する情報提供を実施してまいります。
また、昨今、全国的に頻発しております人里での熊の出没や、鹿による交通事故等の有害鳥獣による被害への対策につきましては、新たに国の管理基準も見直され駆除対策が強化されたことから、人的被害の防止を第一に考え、迅速な対応を実施するとともに、鳥獣被害防止対策実施隊及び北海道猟友会岩内支部・札幌方面岩内警察署などの各関係機関と連携し、駆除体制の強化及びハンター育成支援等の充実に努めてまいります。
■第八 消防団活動と防災対策の強化
昨年は勢力の強い台風による局地的な大雨や河川の氾濫など、自然災害が多く発生し、特に九月に発生した能登半島豪雨では、震災から復興半ばの奥能登地方において、河川氾濫や土砂災害により多くの被害が発生を致しました。予測のできない自然災害に備える為に、平常時に充分な備えと災害時に早めの対応を行うことの重要性を改めて認識を致しました。
このように、多様化する自然災害の中にあって、消防団は、住民の生命・財産を火災から守り、災害発生時には住民の救助・救出に当ることを目的に、日々訓練に励まれております。また、女性防火クラブは、予防消防を重点とした啓発活動に努められており、消防団と連携して「無火災」の実現を目指しており、常日頃のご活動に深く敬意を表するところであります。
これらと同様に、海難事故対応も重要であります。釣り客等による水難事故が毎年のように発生し、救難所員が一命を賭して救助活動にあたっておられます。人命を貴び活動される使命感に深く敬意と感謝を表するところであります。
今後も、村、消防団、女性防火クラブ及び救難所が一体となり、「火災や災害に強い村づくり」をより一層進めてまいります。
そのためには防災対策が重要でありまして、今年度は避難路の泊地区中島通線と盃寺町地区の盃学校前二号通線の手摺りの改修を行い、避難路施設の充実を図ってまいります。更には冬期の避難所の寒さ対策として、簡易ベッド、段ボールベッド等の備蓄資機材を購入し、避難施設の充実も図ってまいります。
また昨年実施致しました「防災の日フェア」につきましては、自衛隊や関係機関のご協力のもと、更なる内容充実を図り、より多くの住民の方に足を運んで頂けるイベントを開催すると共に住民の防災意識の高揚と啓蒙に努めてまいります。
■第九 教育と文化
地域の特色を活かした泊村独自のふるさと教育の推進を目指し、児童・生徒一人ひとりが「学力・道徳性・体力」を確実に身につけるとともに、「思考力」「判断力」「表現力」を向上させるための教育指導への取り組みや学校教育におけるタブレット端末等のICTを活用した学習環境の充実を図るなど、子ども達が将来の目標を見つけ、それを叶える力を身につける教育を推進してまいります。
また、村民同志が交流を深め、若年層から高齢者までお互いが助け合う心を持って生活を送れるよう、社会教育施設を活用した「ふれあい交流事業」などの生涯学習を推進するとともに、「とまりカブトラインパーク」や「アイスセンターとまリンク」「鰊御殿とまり」等の各種施設についても適切な管理運営に努め、利用促進を図り村内外の交流人口の創出に努めてまいります。また、今年度より、神恵内村からの学校給食調理業務を受託したところであり、今後とも、効率的で安定した運営体制による安全安心を心がけた学校給食の提供に努めてまいります。