- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道長沼町
- 広報紙名 : 広報ながぬま 令和7年10月号
~プロフィール~
北海道赤平市出身。小学生~高校生までの期間を長沼で過ごす。小さい頃から8ミリカメラで映画を撮ることが好きだった。
北海道長沼高等学校を卒業。
現在は、自身が創立し、所属もしている芸能事務所・株式会社CREATIVE OFFICE CUEの取締役会長を務める。
素人舐めんなよ!プロ焦らないとまずいぞ!って感じです(笑)
■高校生の物語を作りたい
▽本日はよろしくお願いいたします。まず最初に、ドラマを長沼町で撮影するに至った経緯をお聞かせください。
鈴井:高校生の物語を作りたいと思っていて、自分が長沼高校出身だということもあり、自分の青春時代とオーバーラップさせて作品作りできないかと思いました。今回、喜井さんが演じた「山村瑞穂」という役、あれは僕の投影でもあるんですよね。
それにしても今回、何十年かぶりに長沼を訪れて、とても懐かしいです。確かに時間が経過しているので、町並みは変わっていますけど、名残があります。
通学路だったり、今回ドラマで撮影した少年が走るシーンも、まさに自分が部活で走っていた道で撮影したので…懐かしい思いに駆られていますね。
しかし凄いですよね。平和通りにある、青い麦さんですとか、スナック栄一さんって、僕が長沼にいた時代からありましたよ。懐かしさもありますが、ある意味恐ろしいと思います!
一同:(笑)
■今に繋がる長沼町での経験
▽逆に「長沼変わったな」と思う部分はありますか。
鈴井:高校は面影がほとんどないです。校舎そのものが変わったので、全然違う学校だなと思いました。
役場前にもガラス張りの建物ができていて驚きましたね。ああいったものは、私のいた時代にはなかったですから。
でも僕がいたころの時代のお店ってけっこう残ってますよね。吉井商店さんとか、靴屋の宮本商店さんとか、東海林電気さんとか。
東海林電気さんでは、親父がビデオカメラだとかウォークマンだとか、とにかく第一号機を購入するんですよ。そのおかげで家には家電がすごい数ありました。
中学生時代にはホームビデオカメラが家にありました。それを使っていろいろなものを撮影して遊んでいました。
長沼町時代から8ミリ映画も作っていたんですよね。有城カメラ店さんで現像してもらって…友達とお小遣いを持ち寄りながらフィルム一本を買って3分20秒の作品を作るみたいなこともしていました。
▽そういった経験が、鈴井さんの作品制作などのお仕事に繋がっているのですね。
鈴井:そうだと思います。
■北海道に住んでる人の物語を
▽今回のドラマ撮影では、長沼町民の方もたくさん参加していただきました。このような町民が参加するドラマというのは、どういった思いから始まったのでしょうか。
鈴井:北海道を舞台にした作品はたくさん作られていますけども、それは「本質的に北海道民の気持ちや現状を踏まえたドラマなんだろうか?」という疑問がありました。
そこから、北海道に住んでる人たちを題材にした物語を作れないだろうかという思いが生まれました。
であれば、なるべく地元の方に参加していただいて、場の空気感を大切にしていきたいと思ったのです。
そのため、3名の役者を除き、他の役は全員、地元の方となっています。
主役の高校生二人はオーディションという形でしたが、他の方は軽い面接程度でキャスティングしました。
しかし皆さん上手いですよね。芸達者ですよ。まぁいわゆる素人の方が出演しているドラマということで、「えぇ?素人が出てるの?」なんて思うかもしれませんが…。いやいや、「素人舐めんなよ!プロ焦らないとまずいぞ!」って感じです(笑)
演じていただいて、実際とても良い映像になりましたよ。
■長沼の魅力の再確認
▽では最後に、町民の皆さんへ、ドラマの見どころなどメッセージをお願いします。
鈴井:まず単純に、町民の皆さんにとっては馴染みのある場所が次々と画面に映りますから、それだけで楽しいと思います。登場人物もほとんど町民なので、「あぁ!あの人知ってる!」となりますでしょうし。
そしてきっと、このドラマをご覧になって「長沼ってこんなに綺麗で良い場所だったんだ」と再確認するきっかけにもなるはずです。
今回、多くの長沼町民の方にご尽力いただきました。感謝申し上げます。
また長沼に遊びに来ます。当時の同級生や先輩方から、いろいろとお誘いも受けていますので(笑)
▽本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
鈴井:いえいえ、こちらこそありがとうございます。
