- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道月形町
- 広報紙名 : 広報花の里つきがた 令和7年4月号(693号)
■主要な施策の推進
4 人が輝き文化を育むまちづくり
次に、教育・文化分野について申し上げます。
一つ目は教育・文化・スポーツについてであります。
本町の教育行政を推進するための指針である「月形町教育大綱」を改定し、令和7年度より新たな大綱の下で教育行政を進めてまいります。総合教育会議などを通じ、教育委員会や各種関係機関と連携しながら、町民の皆さんが生涯学び続け、充実した生活を営むことができるよう、生涯学習の推進を図ってまいります。
学校教育につきましては、小学校と中学校が一体となる月形町義務教育学校(仮称)の開校に向け、開校準備委員会における協議を進めてまいります。併せて、「月形の子どもは月形で育てる」を合言葉に、花の里こども園から月形高校まで幼小中高の連携をさらに深め、確かな学力、豊かな人間性、健康・体力など「生きる力」を育む教育を推進します。
また、学校給食につきましては、子育て世代を経済的に支援するため、無償化を継続します。
文化・スポーツの振興につきましては、町民の学びを保障し生涯にわたって学び続けられるよう、各文化・スポーツ団体の協力を得ながら、環境づくりに取り組んでまいります。
月形樺戸博物館は、町内各施設と連携した観光資源の一つであり、引き続き、付加価値の向上と適正な維持管理に努めてまいります。
月形高校の存続につきましては、厳しい状況が続いております。引き続き、月形高校の取り組みを支援し、一体となって同校の魅力化や生徒への支援拡充など必要な対策を講じてまいります。
なお、教育分野の具体的な執行方針につきましては、教育長より申し上げます。
二つ目は国際化・地域間交流についてであります。
本町では、国際化に対応できる人材育成のため、外国語指導助手を配置し、小中学校の英語授業をはじめ、花の里こども園にも派遣するなど、幼少期から自然に外国語へ触れることのできる環境を提供してまいりました。引き続き、小中学生への実用英語技能検定の受検促進、青少年健全育成基金による海外派遣事業など、英語教育環境のさらなる充実を進めてまいります。
新潟市月潟地区との児童交流につきましては、今後もオンラインを中心とした交流を継続してまいります。また、福岡県中間市とは、月形小学校の授業において、月形潔生誕の地として学習を深めていく予定です。
このほか、月潟地区および中間市との交流につきましては、引き続き特産品の相互販売などを通じた交流を継続してまいります。
5 未来の暮らしを支えるまちづくり
次に生活基盤分野について申し上げます。
一つ目は住宅施策についてであります。
令和6年度に見直しを行いました月形町住宅マスタープランおよび月形町営住宅長寿命化計画に基づき、町営住宅の計画的な修繕を実施し、適正な管理に努めてまいります。
定住化促進事業につきましては、新築住宅建設や中古住宅購入、住宅リフォーム、民間賃貸住宅建設および改修への支援を継続するとともに、必要に応じて月形町住宅マスタープランに基づき制度の見直しを行ってまいります。
令和5年度からはじめました移住体験事業「保育園留学」につきましては、海外も含め全国から子育て中の家族を招き、子どもは認定こども園に通いながら家族で月形町に滞在できる暮らし体験などを提供し、交流人口の増加に向けて取り組んでまいります。
町内の分譲宅地につきましては、快適な住まいづくり住宅補助制度を活用して購入していただけるよう、引き続きPRに努めてまいります。また、町内に潜在する空き家の情報収集を進め、町の住宅修繕に対する助成制度も周知しながら、空き家・空き地バンク制度を活用した定住化を促進してまいります。
二つ目は道路・河川・公共交通についてであります。
町道整備につきましては、穴ぼこや段差などの局部的な補修を実施し、適正な維持管理に努めてまいります。
橋梁につきましては、月形町橋梁長寿命化修繕計画に基づき、須部都川の知来乙地区に架かる青北橋(下り)の補修工事と3巡目となる橋梁定期点検を令和9年度までの3カ年で実施してまいります。
除雪につきましては、除雪従事者の担い手不足への対策として、従事者の労働環境改善に取り組んでまいります。また、老朽化する除雪車両の計画的な整備として、除雪トラックを更新し、機動力の増強を図ってまいります。
河川整備につきましては、河岸・河床の補修や流下機能低下の要因となる阻害物の除去を実施し、適正な維持管理に努めてまいります。
旧JR札沼線鉄道用地につきましては、農業関係者への譲渡に加え、一般譲渡を進めてまいりました。
鉄道施設のレールや橋梁などの撤去工事につきましては、今後も計画的に実施していくとともに、譲渡対象外の用地については、町有地として適正管理に努めてまいります。
令和7年3月をもって、北海道中央バス株式会社による月形線の運行が終了し、4月からはアオヤナギ観光バスに運行会社が変更となりますが、町民の皆さんにご不便をおかけすることが無いように対応してまいります。
また、本町の公共交通は、人口減少とともに利用者も減少しており、町全体で危機感と必要性を認識する必要があります。
このため、町内区域を運行する公共交通の維持確保のため、月形町外にある高等学校、専門学校や大学に通学する生徒などの保護者に対して、通学定期券購入にかかる支援を行い、公共交通の利用促進に努めてまいります。
定額運賃制による「おでかけハイヤー」は、多くの町民の皆さんにご利用いただき好評を得ているところです。町内の交通空白地帯の解消と日常生活の支援のため、本事業を継続してまいります。
また、すべての町民の皆さんが支障なく利用できる情報環境づくりに留意しながら、多様な分野における情報サービスの提供を図り、まち全体の情報化をさらに進めてまいります。