くらし 特集 -「かいご」に寄り添う(2)

■インタビュー
妹背牛町地域包括支援センター
センター長 南美也子さん

Q 地域包括支援センターはどんなところですか
A まずは、どこにあるかも分からないと言われることがあるので、保健センターの中にあることを知ってほしいです。
当センターについて、介護の相談をする場所と認識される方は増えましたが、実は介護に限らず、高齢者の総合相談窓口として様々な機能を持っています。
保健センターには、健康づくりをはじめ、障がいや福祉についての担当窓口もあり、また社会福祉協議会や役場の各部署ともすぐに連携がとれるので、高齢者のワンストップ相談窓口になるよう努めています。
ご本人に限らず、家族の支援も考えたり、個々の問題で終わらせず、地域全体の課題としての視点を持ち解決を図るところでもあります。

Q 相談に行きづらいという声もあるようですが
A いざ相談に行こうという時になんとなく億劫(おっくう)になったり、「こんなことくらいで相談するのは…」と躊躇(ちゅうちょ)することもあるかも知れませんね。
手前みそですが、仕事にプライドと情熱を持ち、気持ちの優しい職員ばかりですので(笑)お気軽にご相談ください。
まずは電話でも良いですし、ご自宅へ伺うこともできます。

Q 介護について、思うことはありますか
A 2000年に介護保険制度が始まり、25年が経ちます。
妹背牛町の人口は減少の一途をたどり、現時点で65歳以上の人の割合は49%代とほぼ半分の人が該当しますが、時代と共に家族の形態や在り方が変わり、個々の考え方も多様になったように思います。
「自分らしい生き方」を自分なりに考え・願う時に、案外、住み慣れた地域の力が重要な鍵になることがあります。妹背牛町はちいさな町ですが、そこを町の強みと捉え、できることは何か皆で考えられるといいですね。

■地域包括支援センターによくあるお問い合わせ
ご家族・ご本人・ご近所から3つのケース

◇ご家族のケース
・家にばかりいて、どこにも出かけない。お風呂にも入らなくなって困った。
・物忘れがひどい。今まで出来ていたことも失敗するようになった。
・怒りっぽくなった。前と性格が変わったみたい。
・一緒にいるとイライラしてくることがある。仕事にも集中できない。
・高齢者が入る施設はどんなところがあるの?費用はどのくらい?
・ヘルパーさんとか、サービスの事を教えて。
・介護の認定を申請しなさいって、病院から言われました。
・今、入院中なんだけど、これからどうしたらいいの?
・親が一人暮らしになった。

◇ご本人のケース
・段々歩けなくなって、転ぶ不安が増えてきた。
・一人暮らしになった。何か使えるサービスとかあるの?
・家族にあまり心配や手間をかけたくない。

◇ご近所のケース
・最近、あまり見かけなくなった。
・ゴミを間違えて出す。ルールを守れない。
・目的もなく頻繁(または変な時間)にウロウロしている。
・相談を受けたけど、自分で包括に言えないみたいで。

■地域包括支援センターは高齢者の安定した生活を支援する総合機関です。
妹背牛町地域包括支援センターでは、町民の皆様がいつまでも住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、関係機関との連携を密に支援体制を整えています。
高齢者の自立した生活、尊厳のある暮らしを守る取り組みをご紹介します。

・介護予防、フレイル予防を推進しています。
・要介護認定を受けていない人にも定期訪問を実施しています。
・判断能力が不十分な人の財産管理を第三者が担う「成年後見制度」の活用を支援します。
・高齢者の権利を守るため、虐待や悪質商法の被害防止を図ります。
・「認知症サポーター養成講座」や「オレンジカフェ縁」などの開催を通じて、認知症への理解を広めています。

・年4回の地域包括支援センターだよりを発行し、季節に合わせた介護予防を提案しています。