- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道妹背牛町
- 広報紙名 : 広報もせうし 令和7年4月号 vol.773
■~安心して暮らせる福祉と健康のまちづくり~
6つのPoint
◇高齢者福祉、介護サービスの充実
本町においても、高齢化率の上昇をはじめ、ひとり暮らしや高齢者夫婦世帯の増加が懸念されています。
そうした中で、「わかち愛もせうしひろば」を利用した介護予防・総合事業の充実や情報提供など地域の包括的なケアシステムの構築に向けて、地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応するため「重層的支援体制整備事業」を実施しています。
また、高齢者世帯等を対象に水道料金及び灯油等の暖房用燃料費の一部助成などの継続、高齢者等の交通費助成事業の拡充及び70歳以上を対象とした温泉入館料助成事業を拡充してまいります。
◇児童福祉、子育て支援の充実
令和7年度は、新たに子育て世代包括支援センター機能に虐待予防や個別相談支援等の児童福祉機能を加えた「こども家庭センター」を開設し、多様なニーズに応えられる体制を整備してまいります。
子育て世代交流施設「from☆Moko」における地域子育て支援拠点事業は、少子化で孤立しがちな親子が安心して集い、交流を深めることができる場として、より一層の活用を図るとともに、乳児の一時預かりにも対応できる「子ども誰でも通園制度」の実現に向けて体制を整えてまいります。
◇健康づくり・医療の充実
町民の死亡原因のトップであるがんへの対策として、各種がん検診事業や健康教育に取り組んでいます。
令和7年度は新たに、胃がんの要因とされるピロリ菌感染の発見、治療により将来の胃がん発症を防ぐとともに、保護者世代の関心も高める目的で、中学生を対象とした尿中ピロリ菌検査を開始いたします。
また、近年の不安定な社会・経済状況を背景に、身近な人が悩んでいる人の支えになることができるよう、ゲートキーパーの養成や普及啓発をさらに進めてまいります。
◇地域福祉、心身障がい者福祉の充実
福祉に対するニーズが多様化する中、地域福祉の中核を担う社会福祉協議会をはじめ、NPO法人、民生児童委員、町内会など関係機関と連携のもと、全町民が等しく豊かさを享受し、自分らしく生き生きと暮らせる共生型のまちづくりをめざしてまいります。
また、就労継続支援事業所の「アグリーン妹背牛」と、相談支援事業所の「ジェミニ」、グループホーム「夢の杜」とも連携し、障がい者の方が安心して暮らせるまちづくりを目指すとともに、各種福祉サービスの適切な提供と社会参加の促進に努めてまいります。
◇国民健康保険事業について
平成30年からスタートした都道府県単位化により、医療費の変動による急激な保険料の増減は緩和されることになりましたが、統一保険料に向けた応能・応益賦課割合の見直しは、今後の課題でもあります。
国民健康保険は、国民皆保険制度の基盤として、健全かつ安定的な運営を確保する必要があり、その役割を充分に果たしていけるよう取り組んでまいります。
なお、令和7年度の国民健康保険料率については、所得などの確定後に国民健康保険運営協議会でご審議いただき、改めてご提案申し上げたいと考えております。
◇介護保険事業について
介護保険制度は、誰もがいつまでも自立した生活が送れるよう社会全体で支えていく仕組みとして、医療保険制度、公的年金制度等と並び日本の社会保障制度の一翼を担っています。
令和6~8年度を計画期間とした「第9次介護保険事業計画」を策定し、「みんなで支え合い笑顔かがやくまちもせうし」を基本理念に、高齢者施策を推進し、介護保険の安定的な運営に努めております。
今後も、介護予防と生活支援の推進などを基本方針に取り組みを進めてまいります。