- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道北竜町
- 広報紙名 : 広報ほくりゅう 令和7年4月号
◎人材育成の推進について
現在の複雑化・多様化する行政課題に柔軟かつ的確に対応していくためには、職員の資質・能力の向上が不可欠であることから、「人材育成基本方針」をはじめとして、「キャリアパス」の策定を進め、人材育成を効率的・効果的に進めるため、「キャリアパス」に対応した職員研修メニューやカリキュラムの体系を構築し、人材育成の推進に努めて参ります。
また、職員本人の適性を踏まえつつ、長期的な視野に立った人事配置・職務付与や研修を実施する体制を構築し、「職員研修」「人事評価制度」「職場環境」を有機的に連携させ、改革力のある職員の育成に努めて参ります。
◎新たな人事評価制度の構築と能力及び実績に基づく人事管理の推進について
人事評価については、令和9年度からの本格的な運用を見据え、システム化による効率的な運用体制を構築するとともに、職員の採用年次や合格した採用試験の種類にとらわれず、能力・実績に基づく人事管理を行うため、人事評価の結果を任免や給与へ活用するための仕組みを構築し、適正かつ公正な評価基準の整備を進めて参ります。
◎防災・消防対策について
地域の防災力を向上していく上で、自助・共助・公助の取組が大切であり、地域住民が核となった、自主防災組織の設置に向け、引き続き防災教育・情報提供を推進して参ります。
また、庁内における防災体制の再編・強化や関係機関との連携強化を図るため、「地域防災マネージャー制度」を活用し、外部人材の確保・職員の育成を推進するとともに、令和6年度「地域防災緊急整備事業」にて購入予定のテント式パーテーションや簡易ベッドなどの防災資機材を活用した町民対象の避難訓練や小・中学校の防災教室での体験会などを開催し、日頃からの防災意識の向上や災害に備える意識の熟成に努めて参ります。併せて、防災備蓄品等の購入も計画的に取り組んで参ります。
消防体制については、1市4町による深川地区消防組合の連携強化と効率的な運営に努めて参ります。
本年度は、将来に向けた北竜町単独での救急業務の実施を目指し、町民の命を守る重要施策として、救急体制の整備に向けた計画を進めて参ります。また、若手団員の大型免許取得助成事業についても継続して行い、地域の安心と安全を守る消防団の活性化を図り、団員の育成・確保に取り組んで参ります。
◎全国瞬時警報システムの新型受信機の整備について
近年、能登半島地震等、大規模な自然災害が頻発しており、住民の迅速かつ確実な避難が可能となるよう、全国瞬時警報システム(Jアラート)による災害情報の伝達を確実に推進するため、地域単位での避難情報の発信や防災気象情報体系の見直しに対応した新型受信機等の整備を進めて参ります。
◎防犯・交通安全対策について
依然として、毎日のように特殊詐欺被害が報道されている中、「詐欺被害防止機器購入助成事業」を継続して実施するとともに、街路等や町内に設置されている防犯カメラの適正な管理を通して、より安全・安心な生活を推進して参ります。
交通安全対策については、悲惨な事故防止に向け、関係機関、組織及び町民総ぐるみによる交通安全運動を推進します。
また、「北竜町高齢者運転免許証自主返納サポート事業」の利用促進に向け、送迎体制の充実や普及啓発に努めて参ります。
◎地域公共交通の整備について
本年4月から9月までの間、町内便の運行については、既存の乗り合いタクシー及び住民混乗方式によるスクールバスを運行し、町民の移動手段の確保に取り組んで参ります。 町外便の運行については、町営バス「北竜妹背牛線」について、4月より美葉牛地区までの延伸と朝の通学便の増便を行い、運行体制の充実に努めて参ります。高齢者のタクシー利用助成も継続して実施いたします。
運行体制につきましては、4月より、地域公共交通の利便性向上や効率的な運行、将来に向けた持続可能性を確保するため、北竜振興公社に新たな地域公共交通事業所を創設し、スクールバスをはじめとして地域公共交通などを一元化して運行いたします。
また、本年10月より、町民皆様がより利用しやすい新たな地域公共交通を構築するための新規車両購入と実証運行を行い、町内便においては、これまでの定時定路線による「乗合タクシー」から、予約システムなどICTを活用した完全予約制で自宅前から行き先まで自由に運行可能な「デマンド型交通」へと変更し、深川市や滝川市への町外便については、既存の妹背牛町までの接続便に加えて、現在運行が不足している時間帯に直行便を運行する予定となっております。
実証運行での結果を検証し、町民皆様のより利用しやすい運行体制を構築するとともに、将来を見据えた地域公共交通体制の確立に努めて参ります。