くらし 令和7年度行政執行方針(5)

◎医療対策について
本町の医療機関である町立診療所及び町立歯科診療所について、地域に密着した第1次保健医療機関として、町民の健康を守る地域医療の充実に努めて参ります。
町立診療所においては、適正な診療施設の管理運営に努めて参ります。また、旭川市とその近郊の病院から、医療情報のやりとりが出来る「たいせつ安心医療ネット」の活用を、引き続き進めて参ります。
町立歯科診療所においては、運営費用の助成を通して支援を実施し、医療機会の確保に努めます。
併せて、マイナンバーカードの健康保険証利用の促進をはかります。

◎国民健康保険事業について
保険者が北海道に移行されましたが、国民健康保険事業は、町民の健康と生活を支える大切な制度であります。
制度の周知を図り、医療費通知の実施、ジェネリック医薬品の利用促進、特定健診未受診者対策、及び新たに若年国保加入者に対する健診を実施し、医療費の抑制に努め安定的な運営に取り組んで参ります。

◎介護保険事業について
本年は「第9期北竜町介護保険事業計画」の2年目となりますが、高齢化の進行に伴い、要介護認定を受けて介護サービスを利用される方が増加しており、介護保険特別会計も逼迫している状況であります。
そのような中でも、住み慣れた地域で安心して暮らすことが出来るよう、医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアの推進に努めます。

◎介護予防対策について
高齢になっても元気に暮らすことができるように「元気もりもり運動教室」をはじめとする介護予防・日常生活支援総合事業並びに、高齢者の保健事業と介護予防の一体的事業に取り組んで参ります。
また、高齢者の方々の交流の場として商業活性化施設ココワ並びに碧水地域支え合いセンターで開催される「あさがおくらぶ」の周知に努め、閉じこもり予防や介護予防に努めて参ります。

◎認知症対策について
認知症がある方やその家族、地域住民が気軽に集うことができる「オレンジカフェ」を商業活性化施設ココワ並びに碧水地域支え合いセンターで開催します。認知症があっても地域とつながり、助け合いながら暮らすことができる地域づくりに取り組んで参ります。

◎健康づくり対策について
各種検診に対する助成や健康教育を行い、また、令和6年度より開始した、20~30代の若年者を対象とした健診を実施し、検診受診率の向上と生活習慣病等の早期発見並びに健康増進に努めます。

◎「重層的支援体制整備事業」について
「重層的支援体制整備事業」は、既存の介護、障がい、子ども、生活困窮の相談支援等の取組を活かしつつ、町民の複雑化・多様化した支援ニーズに対応するため、それぞれの役割を超えて「チームアプローチ」が実現される必要があり、かつ、相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援を一体的に実施するものです。
本町においても、地域福祉実践計画の目標である「共に支え合い、安心で安全な福祉の地域づくり」を目指していく上で必要な取組と位置づけ、地域共生社会の実現に向けて令和7年度から社会福祉協議会に委託し、事業を開始します。

◎特別養護老人ホーム北竜町永楽園の運営について
令和4年度よりコンサルを導入し、現状分析及び経営改善に向けた対応、並びに将来の施設経営の在り方について検討を進めて参りました。
短期的に実現可能な取り組みを着実に進めることにより、ここ数年は繰入の額を少しずつ減らしましたが、依然として1億円以上を一般会計から繰り入れています。今年度は、引き続き、より強固な経営改善を推進するとともに、3年間の様々な検討の結果を踏まえ、今後の町の高齢者施策推進の中で、この北竜町永楽園をどのように活かしていくか、町内関係機関と十分な検討を行って参ります。
これまでの議論の中で、介護サービスの効率化が必要であると判断し、昨年度まで社会福祉協議会と永楽園で実施していた通所介護サービスを今年度より一本化します。また、同じく社会福祉協議会で実施していた配食サービスを一部内容を見直し今年度から永楽園で実施することにより、今後さらなるサービスの拡充を図ります。配食サービスの移行に伴い、配送用の軽自動車1台を購入して参ります。
施設等老朽化に伴う対応につきましては、適切な維持管理等を行い施設環境の改善を図るとともに、入所者の病院受診等に使用する平成21年購入のリフト車を更新して参ります。
介護アドバイザー招致事業についても引き続き実施し、ご入所者様及びご家族にとって魅力ある施設を目指し、職員の資質向上、意識改善はもちろんのこと、アドバイザーの持つ知見を地域にも広く発信して参ります。
また、夜間介護人員が少ない時間帯において、ご利用者様の睡眠時の安全管理及び効果的な見守りを目的として、道補助金を活用し、新たに眠りスキャンシステムの導入経費について予算を計上させていただいております。今後も継続してさらなる安心安全なサービス提供に努めて参ります。