くらし 町政の執行方針(3)

■基本目標3(施策10~施策13)
あらゆる地域資源を活かす幸せなしごとをつくるまち

▽施策10 未来へつなぐ明るい農業
昨年度、農業ビジョンを基盤に、今後20年先までの変化を見据えた地域計画を作成しました。計画で示した、旭川市・鷹栖町国営農地再編整備事業の採択に向け、農業推進基盤センターを新たに設置し、地域合意に向けた地域との協議、高収益作物の検討、農地情報の整理等を進めます。
道営基盤整備事業の鷹栖南地区及び鷹栖南日の出地区においては、引き続き地元期成会や関係機関と連携しながら、着実な事業推進に努めます。
水田活用交付金事業の厳格化による、農地の売買等の増加が見込まれる中、あっせん調整の事務作業等の整理を図り、農業委員会と連携しながら、基幹産業である農業の維持、発展に努めます。
スマート農業の進化により、人材が不足する農業分野においても自動化・省力化が進んでいます。土地利用型作物への自動操舵リース事業、国の補助を活用した通信環境整備事業を展開するなど、さらなる充実を図ります。
新規就農対策として、引き続きあったかファームを核として、キュウリを中心とした農業者を育成します。また、農業後継者を含む新規就農者の就農準備に係る資金借入の利子補給制度を新設し、スムーズに新規就農できるよう支援します。
特産品「オオカミの桃」の原料トマト確保対策も重要です。鷹栖町農業振興公社と連携し、新たにハウスリース事業や養液栽培を活用した新技術施設事業などを行う一方、専門指導員の配置により生産性の向上に努めます。
農業パートなどの労働力確保対策は、「あったかステーション」を効果的に活用できるよう、農業者への制度周知を図ります。
農産加工施設四季の里は、利用率の向上を図るため、町ホームページやSNS等による情報発信を強化します。
エゾシカやアライグマなどの有害鳥獣被害は、依然として深刻であり、有害鳥獣駆除担当職員2名体制を継続して捕獲を進めます。また、クマの目撃情報も増加しており、人的被害が生じないよう、箱罠や監視カメラの設置による対策を講じます。

▽施策11 商工業の持続的な発展
プレミアム付商品券を継続して発行し、物価高騰に対する支援、町内消費の活性化を進めます。新規開業または既存店舗をリニューアルする事業主に対し、開業等に係る費用や改修工事費を引き続き支援します。
町の大きな課題であった買い物対策については、鷹栖市街地に整備する商業拠点施設内にツルハドラッグが出店し、今年秋にオープンします。多くの町民が利用しやすいよう、町営バスの発着点としての整備も進めます。

▽施策12 資源を生かした観光振興
パレットヒルズは町内外の知名度も高まってきており、桜のシーズンは多くの方が訪れるスポットとして成長しました。雄大な自然環境を守りつつ、町観光協会や民間事業者と連携しながら、さらなる魅力向上に努めます。
近年、とわ北斗のワイナリーやクラフトジンの蒸留所など、新たな地域資源が誕生しています。魅力ある飲食店も多い中、点と点を線でつなぎ合わせ、相乗効果を生み出せるよう支援します。

▽施策13 地場産業の活力の創出
事業継承の促進に向けた、地域おこし協力隊制度を活用したモデルケースの取り組みが進んでいます。成果と課題を事業者、町商工会と共有しながら、個別に対策を進めます。
商業拠点施設内のツルハドラッグに、町の特産品や農産物の購入、観光情報を知ることができる、「(仮称)物産館」を併設します。生産者と消費者をつなぐ場、鷹栖の食の魅力を感じることができる場の創出により、地場産業のさらなる活力を見出します。