- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道鷹栖町
- 広報紙名 : 広報たかす 令和7年4月号
■基本目標4(施策14~施策18)
あらゆる安心を未来へとつなぐ幸せな環境を持続するまち
▽施策14 自然環境と都市機能が調和した魅力あるまちの形成
人口減少、少子高齢化社会において、持続的なまちづくりを進めるためには、豊かな自然環境と適正な市街地形成による都市機能の調和が欠かせません。鷹栖町都市計画マスタープラン及び鷹栖町立地適正化計画を、一体的な計画として見直しを図り、10年、20年先を見据えた市街地整備の方針を定めます。
町内の空き家は、空き家等対策計画に基づき、未然の防止対策について引き続き関係機関と連携して周知に努めます。
子どもたちが安心して、安全に遊べる公園環境の整備を継続して進めます。ふるさと共育において、北野小学校の児童から提案をいただいたターザンロープを新たに北野公園に設置します。
▽施策15 安全で安心なまちづくりの推進
昨年7月の集中豪雨では、鷹栖町でも大きな被害を受けました。特に被害のあった旭川鷹栖インター流通団地の水害については、国や関係機関との協議を継続し、防災・減災対策を講じます。
国と北海道の防災計画改定に伴い、鷹栖町地域防災計画を見直しました。令和7年度は、内水氾濫の想定を含めたハザードマップを更新し、新たに配置した地域防災マネージャーによる地域での防災訓練支援等を行い、町民の防災意識向上を目指します。
また、防災資器材や備蓄品を計画的に配備し、地域運営組織と連動した各地区の防災力向上に向けた防災士育成支援を継続します。
災害時への備えに向けて、鷹栖消防署及び地域防災の中核となる消防団の存在は欠かせません。安定的な消防指令体制の確保に向けた整備やライフジャケットの追加配備など、消防職団員の活動体制を支援し、地域防災力の強化を図ります。
▽施策16 生活インフラの適正な整備と管理
町民の日常生活に欠かせない、道路環境の整備、歩道の修繕、橋梁修繕等を計画的に進めるとともに、冬期間における除排雪体制を継続して整備し、安心安全な道路管理に努めます。街路灯・防犯灯のLED化は、令和7年度で100%に達する見込みです。電気料のコスト面のみならず、CO2削減にも一定の効果が得られています。
上水道は、老朽管更新工事を促進し、安全な水道水の安定的供給を継続します。下水道施設の機能持続のため、鷹栖汚水中継ポンプ場外更新工事による老朽化対策を図ります。
公共交通対策は、町民アンケートでも、多くの方が不安に感じていることが分かりました。しかしながら、民間バス事業者においても人材不足が深刻化し、町民ニーズも多様化している現状です。解決に向けたスタートアップとして、移動ログの分析や町民向けセミナー、関係者が集う課題及び解決策の協議など、持続可能な地域公共交通を再構築するため、地域力を総結集し「みんなで考える場」を積極的に創出します。
▽施策17 地域の豊かな環境の保全と自然エネルギーの活用
令和4年度に宣言した「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた対策に継続して取り組みます。地球温暖化対策実行計画の区域施策編を令和7年度に策定し、町としての取り組み方針を具体化することで、温室効果ガス削減を進めます。
再生可能エネルギーや省エネルギーに対する、町民の興味関心は高まっています。住宅用太陽光発電システムや太陽光蓄電池設置、窓断熱改修、宅配ボックス購入を引き続き支援します。
ごみの減量化・リサイクルの推進については、減量目標である令和8年度末までに家庭系の排出量を1日1人当たり650g以下の達成に向け、積極的な啓発に努めます。また、家庭での生ごみ資源化推進を目的に、生ごみ処理機購入への補助を行います。
廃棄物処理施設の老朽化対策も喫緊の課題であり、更新、整備に向けた基本計画を策定します。
高齢化などにより、ごみステーションへの運搬が困難な方への対策として、集落支援員制度を活用します。戸別収集方式などの新たな収集体制を市街地において試行し、効果検証を図ったうえで、令和8年度からの本格実施を目指します。
▽施策18 森林の公益的機能の維持増進
ゼロカーボンシティの実現に向けて、森林の役割は非常に大切です。森林環境譲与税を有効に活用し、町森林組合と連携して計画的な民有林等の整備を進めます。また、民間企業と連携した植樹活動を積極的に進め、新たな町民参加を促しながら、緑豊かな自然を守り続けます。